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「憲法を守る狂言と講演の集い」を開催しました

「憲法を守る狂言と講演の集い」

2009年10月22日夜、約120人に参加頂き、「憲法を守る狂言と講演の集い」を京都市中京区のハートピア京都にて開催しました。

主催者挨拶にたった同事務所の飯田昭弁護士は、世論の力によって政権交代が実現した今、憲法を発展させる条件が広がってきた、憲法を世界の宝にする大きな流れを創って行こうと呼びかけました。

茂山一門による狂言は「長光(ながみつ)」。遠国から京の都での訴訟にやってきた田舎者(でんじゃもの)は、首尾も上々に、寺町で土産を買おうと店を回っていると「スッパ」(盗み・詐欺などをする)が近づいてきて、持っていた刀(備前長光)を盗ろうとします。

茂山一門による狂言もめているところに目代(もくだい)が仲裁に入って、双方から話を聞こうとしますが、スッパが盗み聞きして、刀の由来や名前をオウム返しに目代に伝えるため、どちらが本当の持ち主かわかりません。そこで田舎者は、一計を案じ、内緒で刀の長さを目代に伝えます。聞きそびれたスッパは目代の質問に答えられぬまま、刀を盗って逃げてしまいます。「やるまいぞ、やるまいぞ」と田舎者と目代が追いかけます。スッパ、目代、田舎者のかけあい、間合いのおもしろさに会場から笑いの声が漏れていました。近づきにくいという印象のある「狂言」も、わかりやすくおもしろい内容で、日本の伝統芸能の素晴らしさに魅せられたひとときでした。

浅尾大輔氏 続いて浅尾大輔氏(作家・雑誌「ロスジェネ」編集長)は、「若者たちが憲法を手にして生きるとき~職場・暮らし・恋愛~」と題して、約60分にわたって講演。派遣で働く労働者、雇い止め、派遣切りで路頭に放り出された人たちの状況。「労組」など知らなかった「ハケン」の若者たちが、仲間と連絡を取り、労組・ユニオンを作り、会社側と団交をもったりしてきたことなど、ビデオ上映も交えながら、浅尾氏自身がかかわってきた派遣労働者たちの実情を語りました。そして、その経験からも労働の現場だけ変えてもダメだ、法律(労働者派遣法)を変える必要があると強調。憲法を学び、権利を行使し、仲間をつくり、たたかうこと、「与えられた自由」から「つかみ返した自由」へと希望をつないでいきたいと話を締めくくりました。

参加した学生から、「いろいろな情報の中から真実を見抜くにはどうしたらいいでしょうか」という質問に、浅尾氏は「自分の置かれているところ(位置)、仲間の置かれているところから、物事を見て、しっくり来るかどうかを見定めて、自分に関係するものを見定めて行こう」と回答されました。

閉会挨拶にたった渡辺輝人弁護士は、京都でも派遣切り・雇い止めをはじめ、働く権利を奪われた労働者たちが、仲間を作り闘いに立ち上がり、弁護士も一緒になって成果を上げていることを報告し、今後も一緒に頑張っていきましょうと呼びかけて、集いを閉じました。