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医療事故 公立小浜病院事件

[事件報告 1]

医療事故 公立小浜病院事件

最高裁で患者側が 逆転勝訴

新聞記事 昨年11月14日、最高裁判所第二小法廷は、福井県小浜市の公立小浜病院事件について、大阪高裁の不当判決を破棄し、事件を差し戻す判決を下しました。裁判官全員一致で医師の過失を認めた画期的勝利です。

事件発生は、94年12月18日。食道がんの手術を受けた後、人工呼吸で管理されていた貫井保博さんが、気管内に入れたチューブを担当医が抜いた直後に呼吸停止・心肺停止になり、命を取りとめたものの植物状態になりました。ところが、病院側は過失責任を一切認めず。保博さんが亡くなられたため、貫井義孝さんを代表とする兄弟姉妹4名の方が原告となって提訴しました。

この事件では、カルテ、看護記録、専門医による2つの鑑定意見が医師の過失を裏付けていました。ところが、京都地裁と大阪高裁は、裁判になってから病院側が突如「事故前の呼吸は正常だった」と言い始めたことに飛びついて、医学的見解に反する不自然なプロセスを作り上げ、原告の請求を全面棄却。

一、二審を通じ、原告は不幸な事故の再発防止を願い、原告が費用を負担するので日本医療機能評価機構の評価を受けて病院を改善してほしいと和解提案し続けましたが、病院側はこれも一貫して拒否。

「患者に背を向けた病院の姿勢、客観的証拠を無視し病院と医師をかばう不当判決は決して許せない」原告の強い意志と真実の力が、最高裁の重い扉をこじ開けました。

「京都第一」2004年新春号