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特集:京都に米軍基地?経ヶ岬へのXバンドレーダー基地設置を許さない

特集:京都に米軍基地?経ヶ岬へのXバンドレーダー基地設置を許さない

Xバンドレーダーって何?

2013年2月末、政府は突如として、京都府京丹後市の経ヶ岬にある自衛隊の分屯地に米軍専用の「Xバンドレーダー」を設置する計画を発表しました。Xバンドレーダーとは米国ミサイル防衛(BMD)システムの一部をなすもので、「前線配備」され、弾道ミサイルの発射を早期に発見・識別し、正確な追尾情報をもたらし、他のミサイル等による迎撃を可能にしようとするものです。設置が強行されれば、京都のみならず近畿地方に初めて在日米軍基地が設置される事態となります。

憲法9条に違反する

Xバンドレーダーは、アメリカ政府自身が認めているように、本質的には米国領土、米軍基地を防衛するための兵器です。このような兵器を日本国内に設置すれば、米国の戦争に日本が巻き込まれるのみならず、自衛隊が運用に関われば、積極的に荷担することにもなります。これは戦争を放棄し、戦力不保持を定めた憲法9条に違反し、また、同条が禁止する集団的自衛権の行使にもつながります。

「防衛のためだから良いのでは」という意見もありますが、Xバンドレーダーは米軍が圧倒的な攻撃力を持っている下で、北朝鮮や中国が持つ対抗手段を無効化しようとするものです。相手国を押さえ込むことで、軍事的緊張を高め、極東地域 のさらなる軍拡競争を招きます。

危険な米軍基地

2006年に米軍のXバンドレーダーが配備された青森県の車力自衛隊分屯地では、開設後わずか1年間に、宿舎内での暴力や飲酒が原因で軍属7人が本国に強制的に帰国させられました。その後も近 くの女性宅への不法侵入や酒気帯び運転など軍属の逮捕事件が相次ぎ、2009年には自損死亡事故を起こし社会問題となっています。

日本政府は米国との間で屈辱的な「地位協定」を締結しており、また「密約」があるため、米軍人・軍属の犯罪に対して捜査権、裁判権すら十分に行使できません。2011年の日本全体の一般刑法犯 の起訴率が42%なのに対し、米軍犯罪については13%にすぎず、性犯罪は事件化した3件中1件も起訴されていません。

強力な電波を発するXバンドレーダーが周辺住民や自然環境に与える影響も解明されていませんが、防衛省は軍事機密で性能を明らかに出来ないとしながら、「問題ない」と言い張っています。

さらに、いざというときはレーダー基地は真っ先に攻撃対象になります。その意味からも基地の危険性は明らかです。

米軍基地を拒否しよう

米軍基地を拒否し、設置させないことは、地元や京都の安全を守るために必須です。また、軍事的な緊張を高める米軍基地を拒否することは、私たち日本国民が憲法9条を実践するまたとない機会です。地元で反対の声が高まる中、京丹後市や京都府などの行政が暴走する危険もあります。計画を断念させるため、京都府全域で大きな運動の輪を作っていきましょう。

米軍基地はいらない!

米軍基地建設を憂う
宇川有志の会 事務局
永井友昭(京丹後市丹後町宇川地区在住)

 

今年の2月末に明らかになった丹後半島の「米軍Xバンドレーダー基地」建設問題について現況を報告します。

去る5月30日に建設予定地のある地元宇川(うかわ)地区で防衛省による3回目の住民説明会が開かれました。この説明会が平穏に終われば、6月4日には地元区長会がかねて作成した受け入れ前提の「要望書」が市へ提出される段取りとなっていたため、応答は非常に緊迫したものとなりました。防衛省に対する不信もさることながら市当局のやり方に対する強い批判が相次いで出され、地元の了解や合意からはほど遠い結末となりました。

そのやり方とは、この件が宇川地区全体の末代に関わる大問題であるにもかかわらず、各区長と一部の者の話だけで早急に事を決めさせて市長がゴーサインを出そうというものであったからです。我々の会はそのことをいち早く察知して地域全戸に「要望書を早まるな!」というビラを入れ説明会でもその点を厳しく追及しました。

これらのことが功を奏して6月4日の予定は中止、「要望書」は地元からは出さないと区長会で確認されたのが6月3日でした。6月4日には逆に予定地海岸部の漁業関係者が「建設反対の意見書」を市に提出することにもなりました。

「憂う会」では、ようやく地元の人達の本音の声が表に出るようになってきたことにこれまでの活動の成果を確認し、今後への運動の確信を得ることができました。これで国との闘いのスタートにようやく着けたと思っています。

「京都第一」2013年夏号