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弁護士紹介

弁護士紹介

谷 文彰 弁護士:谷 文彰
Tani Fumiaki
▼「分からなかった」では許されない!
 茶のしずく石鹸により発生した大規模な被害についての裁判が佳境を迎えてきたと思いきや、またしても化粧品による大きな被害が発生してしまいました。カネボウの美白化粧品による白斑被害です。これも企業が利益を追求し、安全性をおろそかにした結果ではないでしょうか。化粧品ではありませんが、私が長年取り組んでいるアスベスト被害もまったく同じ構造です。そして、被害が発生した後で企業がいうセリフまで一緒です。「こんなことになるなんて、当時は分からなかったんです」と。莫大な利益を上げておいて、そんな言い訳を許してはなりません。被害の救済を目指し、これからも全力を尽くします。デモ行進:谷弁護士
 さて、集団的自衛権の本質は、「外国に行って砲火を交えること」にあります。私たちの子どもが戦場に行き、人を殺し、殺される-そんな日本にしてはならないと、我が子を見るたびに思います。ようやく人間らしくなってきた?子どものためにも、憲法をまもり、平和をまもるため、頑張りたいです(デモ行進にも一緒に参加してきました!)。
浅野 則明弁護士:浅野 則明
Asano Noriaki
▼たかが百名山、されど百名山
 最近は、離婚や遺産分割などの家庭裁判所の事件が激増し、週に2、3回家裁に行くことが珍しくありません。また後見などの財産管理の事件も増えています。近しい人との人間関係にトラブルが生じることは大きなストレスになります。だからこそ依頼者の気持ちに寄り添った事件解決ができるように努力しなければならないと思います。戸隠山(日本二百名山)にて:浅野弁護士
 今までさほど意識しなかった日本百名山(深田久弥選定)ですが、あと15 座となりました。残っているのは、山形・新潟・福島の東北と、群馬・栃木の北関東周辺にある山々です。そして、世界遺産に登録された富士山です。富士山は山小屋が開いている7月と8月は登山道が渋滞するし、ほこりが舞い上がるし、山小屋は混雑するし、本当に大変そうです。深田久弥は、百名山の選定基準として、山の、(1)品格、(2)歴史、(3)個性を挙げ、附加的条件として高さ凡そ1500m 以上という線を引いています。これまで85座登ってきましたが、やはり百名山は選定されただけの品格、歴史および個性をもった山といえると思います。まさに、「たかが百名山、されど百名山」という思いです。今夏は山形県にある朝日連峰(1870m)を2泊3日かけて縦走する予定です。

高木野衣弁護士:高木 野衣
Takagi Noe
▼平和な未来を子どもたちに手渡したい
 入所して半年がたちました。労働事件や離婚事件、後見申立や交通事故等、幅広い分野の事件を任せて頂いておりますが、「相手のあること」の難しさを痛感する日々です。依頼者の方々の願いを迅速に、そして最大限叶えられるよう、根気強く頑張りたいです。あすわか京都支部を結成しました!:高木弁護士
 さて、安倍さんが「壊憲」で日本を戦争できる国にしようとしています。自分なりの幸せを追求するには、平和な社会が大前提。平和憲法と人権の大切さを広く伝える活動に力が入ります。私の所属する「明日の自由を守る若手弁護士の会」(あすわか)では、同世代のママや学生さんなどを相手に、気楽な憲法カフェを開いています。ひとりでも多くの方に、憲法を身近で大切な存在だと感じて貰えたら嬉しいです。また、弁護士会では法教育委員会で小中高校生向け法教育授業の企画をしています。子どもたちが互いの人権を理解し、尊重し合い、また社会の理不尽から自分の権利を守るための知恵を、少しでも伝えられたらと思っています。

飯田 昭弁護士:飯田 昭
Iida Akira
▼「持続可能性」をキーワードに
 6月に、近畿弁護士会連合会の近代建築物保全シンポジウム実行委員会で、オランダ調査に行ってきました。アムステルダム美術館の改築を何年もかけて市民で徹底的に議論する彼の地と、京都会館をイコモスの意見書まで無視して解体を強行した京都市の姿勢には、雲泥の差があります。
 半鐘山開発問題に続き、銀閣寺のバッファゾーン(緩衝地帯)での哲学の道のニチレイ保養所跡地開発問題も開発をストップさせられるか、正念場です。
 本年度から、京都民事調停協会の理事(研修委員長)もつとめており、多忙さは相変わらずなのですが、近時は、パソコンと携帯でどこにいても仕事ができますので、ご心配には及びません。
 7月24日(祇園祭後祭)には実家の町内で大船鉾が150年ぶりに巡行に参加するという、歴史的瞬間に参列しました。写真は、立命館大学環境法ゼミの10期生。今年も9月のゼミ旅行は沖縄で、辺野古の海にも行くのですが、現地は緊迫した状況になりつつあります。立命2014ゼミ/第1回ゼミ集合2:飯田弁護士
 何事にも、「持続可能性」をキーワードに、健康には留意しながら、着実に歩みたいと思います。

寺本 憲治弁護士:寺本 憲治
Teramoto Kenji
▼全力で仕事に取り組むということ
 この間、交通事故、遺産分割、離婚等の一般事件に加え、過労死、環境事件、C型肝炎等の社会的な事件にも全力をあげて取組んでおります。
 先日は、京都地方裁判所にて2年半裁判を続けた結果、カルテのないC型肝炎訴訟で勝利的な和解を得ることが出来ました。C型肝炎で苦しむ患者さんの力になれたことに喜びもひとしおでした。
 弁護士業務の合間をぬって行う気分転換の一つに、時折、温泉地等自然豊かな場所に行き心身を休める事があります。
 5月には自由法曹団の集会が白浜で行われました(写真参照)。集会では、全国各地から集まった弁護士が、原発や労働事件等社会的な問題について熱っぽく報告しており、その話を聞き、私もまた大きな刺激を受けました。集会後は、温泉に入って日々の疲れをとり、日中は海を眺めぼんやりと時を過ごしました。柔らかく温かな光が差し、5月の海はキラキラと光り輝いていました。自由法曹団5月集会@白浜(千畳敷)にて
 少し優しい気持ちになると共に、また明日から全力で仕事に取り組もうという強い気持ちでいっぱいになりました。

大河原壽貴弁護士:大河原壽貴
Ookawara Toshitaka
▼京都弁護士会副会長を無事終えました
 3月末で、京都弁護士会副会長の1年間の任期を無事に終えることができました。昨年度は何かとご迷惑をおかけしましたが、4月からは、休む間もなく業務と運動に復帰しております。
 安倍政権は、解釈改憲によって集団的自衛権行使を容認しようとしています。平和主義を基本理念の一つに掲げ、戦争放棄と戦力不保持を定めた9条を持つ日本国憲法のもとでは到底許されないことですし、憲法によって権力を制限するという立憲主義を根本から否定する暴挙だと言わなければなりません。広範な市民と共同して、憲法違反の暴走をストップさせなければなりません。
 業務面では交通事故の案件が増えています。自動車保険に付帯する弁護士費用特約の普及で、費用の心配なくご依頼いただけることが理由になっているようです。
 写真は、昨年末、京都サンガのJ1昇格プレーオフ決勝の応援に行ったときの写真です。結果は敗れて今年もJ2ですが、建て替えを間近に控えている国立競技場に行けたのはいい機会でした。

村山 晃弁護士:村山 晃
Murayama Akira
▼判決と裁判官
 私たちは、判決の結果に大きな影響を受けます。ところが、その判決は、裁判官で大きく変わります。おかしな裁判官が実際に結構いて、私たちを泣かせることがままあります。
 どんな裁判官の下でも、勝ちきる事件処理をする、というのは、私たちの鉄則ですが、そうはいきません。最近『絶望の裁判所』とか『法服の王国』という本が出版され、裁判官の世界が、実は、驚くべき歪んだ世界であることを知らしめています。
 私は、今から四十数年前、司法研修所という裁判官・検察官・弁護士の養成機関を卒業しました。当時7名もの裁判官の採用予定者(採用された人の1割以上にあたる)が、思想・信条(青法協加入)を理由にして最高裁から採用を拒否される事件が起こりました。そのようにして、裁判官の歪んだ世界が作られていきました。
 しかし、私たちは、裁判所に「絶望」しているわけにはいきません。最近、原子力発電所の差し止め判決や、基地騒音への被害賠償判決など、時代を見すえた判決が、「希望」になっています。
 裁判所が、憲法と人権の番人になり、私たちの正当な権利が守られる世界にしていくよう、これからも、私たちの闘いは続きます。

藤澤 眞美弁護士:藤澤 眞美
Fujisawa Mami
▼無限の中間的な選択肢
 私は、普段は丁寧に行動するように見えるそうですが、家族に言わせると、「時々、スイッチが入ったように雑」になるそうです。それはお腹が空いているとき。お腹が空いていると、包丁の扱い方までが雑になって、野菜が全部乱切り状態に。そんなときは飴ちゃんを一粒でもお口に入れて、落ち着いてお料理をしなければ…。
 DVをふるう人(必ずしも男性とは限らない)は、なぜ「スイッチが入ってしまう」のでしょう。私は専門家でないので学問的に説明はできませんが、多くのDV案件を経験してきて思うのは、「中間がない」ということです。「暴力か、親密か」「大切にするか、虐待するか」の二者択一で、真ん中がない。中間的な選択肢がない人には中間がない。「大切」と「暴力」の間にある無限の選択肢を身体が知らない。
 だから、単に「反省する」だけでは何も変わらないのです。それを乗り越えるのであれば、たくさんの選択肢を知り、体現できるまで自分を高めなければならない。
 DV案件の底の深さを理解しつつ、日々DVの悪夢を依頼者の方と共に乗り越える努力をしております。

大島 麻子弁護士:大島 麻子
Ooshima Asako
▼広島で思う原爆と原発
 5月の連休中、広島と鞆の浦を旅行しました。平和記念資料館を訪れるのは、小学生以来のことです。大人になってはじめて理解できることもあり、一緒に連れて行った小学生の息子はどう受け止めているのかなど、いろいろ考えるところがありました。広島は、ちょうどフラワーフェスティバルが開催され、天気にも恵まれて平和大通りは大賑わいでした。今でも残る原爆の跡をめぐりながら、平和のありがたさをかみしめました。
 平和利用といいつつ、原発も、核の破壊的な力を利用する点では原爆と同じ。そして、福島の原発事故も、広島の原爆も、しかるべき人間が、しかるべき責任をとらず、罪のないたくさんの子どもたちが苦しむという点もまた同じです。
 先日、福井地裁では、大飯原発の差し止めを認めるという判決がでました。行政や立法が、反省もなく、世論にも背を向ける中で、司法は死んではいなかったのです。
 これを画期的ではなく、当然の判決にするために、京都での原発差し止め訴訟も勝利できるよう、がんばりたいと思います。

秋山 健司弁護士:秋山 健司
Akiyama Kenji
▼京都弁護士会副会長オンザロード!
 福井地裁で、大飯原発の運転差し止めを命じる画期的な判決が出ました。脱原発を求める多数の市民の声が届いた結果だったと思います。原発の再稼働とトップセールスに走る安倍政権には、正直激震が走ったことだと思います。民主的な社会運動は、しんどく、かつ、憂き目を見ることが多いですが、継続していれば、時に大きく前進することがあるということを感じました。
 ローリングストーンズの壮大な楽曲”You can’t always get what you want, but if you try sometimes you’ll find you get what you need.(いい結果はいつも出るとは限らない。でも頑張っていれば、時に前進するのさ。)”の精神が大事だと思います。
 本年度、京都弁護士会の副会長として、安倍政権が進める「解釈改憲で集団的自衛権を認める」動きと真っ向から勝負します。秋には、第一次安倍政権の解釈改憲命令に対して進退をかけて阻止した宮.礼壹元内閣法制局長官をお招きして「憲法と人権」集会を開きます。皆様の多数のご参加を宜しくお願い致します!

荒川 英幸弁護士:荒川 英幸
Arakawa Hideyuki
▼かけがえのない人類と自然
 多数の交通事故事件をはじめとする不法行為・債務不履行(契約違反)事件に追われ、「自分は損害賠償請求をするために生まれてきたのだ」と実感しています。
 カルテを読み、医学文献や人体図を調べ続ける日々ですが、人体の驚異の造形や超高度なネットワークの神秘には感動させられます。人体最小の骨である3つの耳小骨の組み合わせや蝸牛の「さざえ堂」構造などは涙が出るばかりです。
 奇跡の惑星に奇跡の生命体である人類が生存している価値の崇高さは計り知れず、全ての人々が、かけがえのない地球人です。人の命をないがしろにする安倍政権には怒りを禁じ得ません。
 日本の原生の森を歩くことが好きで、上高地には学生時代から30回以上訪れていますが、年々、穂高の雪と梓川の水量が少なくなり、森全体の乾燥化が進行しています。これ以上の温暖化をくい止め、せめて今の自然の姿を次の世代に残したいものです。

渡辺 輝人弁護士:渡辺 輝人
Watanabe Teruhito
▼原発差し止めと私の寝不足
 先日、福井地方裁判所で、大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じる判決が出ました。日本国憲法が掲げる人格権を高らかにうたいあげる、格調高い判決文です。判決内容も、発電手段に過ぎない原発が有する万が一の高い危険性を直視した、非常に素直な内容です。裁判官が原発を「発電手段に過ぎない」と考えるに至った背景事情として、幅広い国民の脱原発の運動や願いと、原発がなくても節電で乗り切れることが社会的に証明されたことが大きいと思っています。原発はなくせる、という確信をもって、京都の脱原発訴訟も進めていきたいです。
 家庭では、息子が1歳をすぎ、正に日進月歩。歩き始めました。観察していると、物事に対する認知能力が日増しに深まっていることも分かり、人間の成長過程の深遠さも感じます(実際は親バカ全開で喜んでいるだけなのですが)。子どもたちの世代に少しでもマシな日本を残したいですよね。しかし、朝5時半や6時には目を覚まして騒ぎ始めるので、しばらくは寝不足の日々が続きそうです…。

森川 明弁護士:森川 明
Morikawa Akira
▼歴史の前進を目指して
 あたかも3・11 原発事故はなかったかのように、「安全神話」が復活し、規制機関の癒着人事が蘇り、再稼働へと舵を切ろうとしています。あれだけ「派遣村」で労働者の無権利状態が取り沙汰されたにもかかわらず、派遣労働は更に拡大され、残業代無しの労働すら導入されようとしています。こういう状況であるにもかかわらず、マスコミの幹部は首相と飲食を共にして恥じません。「自衛」名目での海外での武力の行使や、マスコミの権力への迎合も、戦前への復活です。日本の民主主義の力が問われる時です。根本は、財界等に奉仕する政治か、主権者国民の利益を追求する政治かの対決ということになるのでしょう。歴史の流れを逆流させないため、さらに奮闘する決意です。
 今春は知事選挙の事務長を務めたため、未だ南の島に泳ぎに行けていません。夏に実現したい。我が家の庭では、毎年のゴーヤとトマトに加え、今年はキュウリも数苗植えました。ささやかながら、これも新たな挑戦としたい。休肝日の設定は近い将来の目標とします。

岩橋 多恵弁護士:岩橋 多恵
Iwahashi Tae
▼私気分転換しながら頑張っています
 私のリフレッシュ方法は、引き続きフラメンコと読書。最近は、毎日一万歩も意識しています。ところで、今年、すでに、二人の素敵な方が亡くなられました。「利休にたずねよ・花鳥の夢・ええもんひとつ・銀の島」の作家、美術の造詣が深いだけでなく、軽いタッチの作品もあり、今後の作品をすごく楽しみにしていた山本兼一さん。フラメンコ界の巨匠・パコ・デ・ルシアも。お二人には、もっと長生きして良い作品を紡いでほしかった。残念!
 昨年の秋頃からブラック企業・悲惨な職場の相談が増えています(残業代未払い、長時間労働、過労による精神疾患、セクハラ、パワハラ、不当解雇等)。残業代の回収や労災認定、企業の責任を問うことは、私たちの仕事ですが、亡くなった方は戻りません。企業は、働かせ方を考えてほしいですね。弁護士会でブラック企業と労働基準法の講座も担当しました。離婚の相談も相変わらず多いです。

尾﨑彰俊弁護士:尾﨑 彰俊
Ozaki Akitoshi
▼原発の無い社会を目指して
 事務所に入所して2年目になりました。様々な事件を担当してきましたが、日々勉強を続けなければならないと実感しています。今年の5月に福井県大飯原発差し止め訴訟で原告の勝訴判決が出ました。京都でも差し止め訴訟の裁判を行っているので、この画期的判決にはとても励まされました。京都の大飯原発差し止め訴訟の原告団では、原発の危険性を多くの人に知ってもらうために、「紙芝居」を作成しました。この紙芝居を使って、原発の危険性を多くの人に伝え、たくさんの人に原告になってもらい、京都でも勝訴判決を勝ち取りたいと思います。
 弁護士になってから、再開した将棋の勉強も、なかなか上達しませんが、とりあえずは、継続することができています。寝る前やお風呂の中で本を読んだりしています。今年は、新聞社が主催する将棋大会に出場しようと思います。
 将棋の勉強は楽しいのですが、一方で、趣味の時間がインドアばかりで、運動不足に悩んでいます。最近、近所にフィットネスクラブを見つけたので、1週間に一度くらいは健康のために運動しようかと思います。

藤井 豊弁護士:藤井 豊
Fujii Yutaka
▼少子高齢化はいよいよ深刻に
 子どもも社会の一員ですが、子連れでは行けない場所、参加できないイベントなどたくさんあります。ということで、子連れOK の店を紹介する雑誌があったり、子連れOKのコンサートがニュースになったりします。去る京都府知事選挙では、子育て世代向けの集会の司会を担当しました。司会まで子連れOKでした(写真)。
 少子化が止まりませんが、出生率について政府が数値目標を設けることは見送られています。ブラック企業が跋扈する時代に、若者は結婚もままならず、希望する数の子どもも作れないのが実情です。いい加減、本腰を入れてもらいたいところです。
 高齢者介護や虐待の問題について最前線におられる地域包括支援センターの社会福祉士の会議に参加をしていますが、高齢社会の抱える様々な課題は拡大する一方です。
 TPP や労働規制の緩和など多国籍企業の利益を優先して国民生活を破綻させるブラック国家への道ではなく、社会や文化が豊かに再生産される方向に政策の舵を切らないと、本当にたいへんです。

糸瀬 美保弁護士:糸瀬 美保
Itose Miho
▼相続事件に思うこと
 相続や遺言にからむご相談をお受けすることがよくあります。親が死亡し、何人かの兄弟姉妹が相続した場合、遺言で指定がない限り、相続分は平等に頭割りですが、高齢化が進む昨今、年老いた親の介護への関与には濃淡があり、相続の場面で不公平感を持つ方が多いようです。そのような場合は、「寄与分」の申立をして、相続人がどれだけ献身的に親を介護してきたかを主張します。できれば、審判によらずとも他の相続人にその苦労を分かってもらえればよいのですが、なかなかうまくいきません。遺産分割事件の解決に何年もかかる度に、遺言の重要性を痛感します。
 最近、残念なことに、趣味の着物を着る余裕が精神的にも時間的にもありません。昨年から今年にかけて、京都の丹後地区絹織物業の最低工賃を12年ぶりに見直し大幅に上げる改正作業に公益委員として関わりました。現地調査などで、職人の方のお話などを聞くにつけ、国や京都府は、伝統ある産業を守る努力をすべきだという思いを強くしました。

奧村 一彦弁護士:奧村 一彦
Okumura Kazuhiko
▼民事裁判と健康と読書
 暑い夏、健康に特にご留意いただき、お元気でお過ごし下さい。
 最近、裁判所が本当に国民のために働いているか大きな疑問が呈されています。刑事事件では裁判員裁判が行われ、一定刑事裁判官は社会の目に晒されるようになりましたが、民事裁判官は誰からも批判を受けない王国の中で君臨しています。そのためひどい判決がいくつも出されています。せめて米国のように弁護士経験者から選ぶという社会経験を重視する制度に変えなければならないと痛感しています。国民世論を形成する運動が必要です。
 私事ですが、忙しいのが日常になり、休みを取るように心がけないと年中無休は解消されません。わずかな移動時間を利用して録音したラジオを聞き、本を読みます。森まゆみさんの『女のきっぷ』(岩波書店)はNHK ラジオ番組「こころをよむ」で放送されたものです。今度単行本になりました。様々な困難や生活苦を抱えながら社会に有益な活動をした女性の群像集です。障がいのある子ども3人を育て学校を作る石井筆子、パン屋を営みながら芸術家を援助した相馬黒光、戦争の浅草を乗り越えた沢村貞子、いずれも感動的な17人の生涯です。この夏のお薦めです。
「京都第一」2014年夏号