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事件報告:左京区高野に進出を進めるパチンコ店問題

事件報告:左京区高野に進出を進めるパチンコ店問題

左京区高野にある商業施設「カナート洛北」東側のホテルを解体し、大型パチンコ店を建設する計画( 建築基準法は「カナート洛北」の増築計画) が突如明らかにされたのは2012年8月のことでした。建設予定地の北側、東側、南側は住宅地であり、また付近に左京図書館、高野保育園、高野中学校、養徳小学校があり、高野川の対岸には下鴨病院が立地しています。建設予定地の周辺道路は保育園児の散歩コース、小中学生の通学路となっています。現地を訪れれば、パチンコ店を計画すべき場所ではないと誰もが思います。

2012年10月、近隣町内会等で「高野パチンコ店建設反対住民連絡協議会」(10団体で組織)を結成し、パチンコ店建設計画反対運動が開始されました。請願署名を集め、京都市議会には、「パチンコ店新設計画見直しの要請を求める請願書」を提出し、全会派一致で採択されました (2012年12月26日)。

しかし、請願には、パチンコ店計画を直接止める効力まではありません。パチンコ店の建設工事が開始される条件となる建築確認を許さないため、建築確認がなされた場合に備えて、その取消しを求める建築審査請求の準備を始めました。静かな住環境を守りたい住民の皆さんは、審査請求人を募集し、その数は約4500名にもなりました。弁護団も結成し、建築計画の内容を検討、建築基準法の定める「一敷地一建築物の原則」に違反することが分かりました。そして、2014年1月、「一敷地一建築物の原則」に違反するという理由により、建築確認「不適合」であり、工事を認めない判断がなされました。住民の力でパチンコ店計画をストップさせたことは快挙といえます。

ところが、業者は諦めません。「不適合」の判断を取消し、工事を進めるため、京都市建築審査会に審査請求を行いました。そこで、住民側は、建築審査会に住民の意見を届けるため、補助参加という方法を用いて審査への参加を求めています。弁護団も全力で取り組みます。

弁護士 藤井 豊
弁護団弁護士 飯田 昭、尾﨑 彰俊

事件報告 パチンコ現地
「京都第一」2014年夏号