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事件報告:昭和50年代の相続案件 ~長年経過した相続人多数の案件~

事件報告:昭和50年代の相続案件 ~長年経過した相続人多数の案件~

はじめに

相続や遺産分割の問題が発生し、話がこじれた場合、いったん時間の経過をみようということがあるかと思います。けれども、そうすることによって、その後も法定相続人が増えていき、より複雑になってしまう等して、子供さんやお孫さんにもトラブルの種を残してしまいます。

事案のご紹介

当職が最近経験した事案をご紹介します。

被相続人のAさんは、昭和50年代にお亡くなりになっていました。京都市内の不動産(土地と建物)がありましたが、遺産分割手続はされておらず、そのままにされていました。Aさんの死亡後、Aさんの後妻のBさ んも平成15年に亡くなられてしまい、不動産は空家となっていました。

Aさんの前妻の長女であるCさんは、区役所等から、空家が壊れかけていて危険である旨の苦情等を受けました。空家を取り壊す等の対応が必要でしたが、もはや誰が正式な相続人かすらCさんには分かりません。

困り果てたCさんは、弁護士に頼もうと考え、当職に依頼されました。まずは正式な相続人を探し当てるため、戸籍謄本を全て取得する必要があります。Aさんの死亡に伴い後妻のBさんが一部持分を相続したこと、AさんとBさんとの間には子供がなくBさんの死亡後はBさんの持分はBさんの兄弟姉妹(又はその子供たち)に相続されていたこと等から、かなり複雑な相続関係が生じており、結果的に相続人は合計10人であることが判明しました。

判明した相続人の方々に対して、相続持分をCさんに譲渡して頂くべく当職が交渉にあたりました。ただ、相続人の方々もかなりご高齢の方が多く、全員と連絡を取って話をすることにもかなりの時間を要しました。また、一部の方々は、持分の譲渡に難色を示す方もいました。

何度もお手紙を送り、直接面談交渉を繰り返す等して、なんとか相続人全員の方からご了解頂き、持分をCさんに全て譲渡して頂くことが出来ました。Cさんからは非常に喜ばれました。

相談のお勧め

このように、相続や遺産分割は、時間が経過すると、より複雑化して解決が難しくなってしまいますので、早期に弁護士にご相談頂くことをお勧め致します。

また、やむなく長年そのままにしていた相続や遺産分割についても、弁護士が介入して粘り強く交渉することにより解決に導くことが可能ですので、改めてご相談頂くことをお勧め致します。

弁護士 寺本 憲治

「京都第一」2016年夏号