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京都の歴史と文化に惹かれて

京都の歴史と文化に惹かれて

渡辺 輝人弁護士 渡辺 輝人

自己紹介

1978年生まれ27才。千葉県松戸市で生まれ、柏レイソルの地元・千葉県柏市で育ちました。千葉県立小金高校を卒業後、一浪して上智大学入学、卒業2年目で司法試験に合格、今に至っています。

趣味は、なんちゃってピアノ、貧乏旅行、散歩、昼寝です。大学生の頃は賀茂大橋の下や京都駅の伊勢丹前に新聞を敷いて寝る旅行をし、最近は海外旅行に目覚めて北京、エジプト、イランに行きました。仕事を始める前には西安と敦煌にも行く予定です。昔から昼寝が大好きなのですが、弁護士になるとそれもできなくなるのでは、と今から不安です。

子どもの頃から弁護士志望

私が最初に弁護士を目指したのは小学校低学年の頃でした。理屈をこねて相手を言い負かす仕事をしたかった、というのが覚えている最初の動機です。勉強の成績は後ろから数えた方が大分早かったのですが、父親の本棚にある本多勝一の本をあさり、好きなテレビ番組は日曜夜のNHKスペシャルとニュースステーション、という小学生でした。そして、小学校5、6年のころに教師の暴力に悩ませられました。このとき、「おかしい。いつか訴えてやる」と思ったことも弁護士を目指すきっかけの一つになったと思います。

中学校に入ってからは、自分の意志に反して学校の制服を着させられたり、厳しい校則で行動を制約されるのが大嫌いでした。そんな中、公民の授業で日本国憲法に出会い、大いに感銘を受けて何度も読み返し、卒業文集では憲法13条の幸福追求権、21条の表現の自由を引用して、制服を強制されるのはおかしい、と書きました。この頃から、私にとって日本国憲法はまさに権利の章典だったのです。弁護士志望が完全に固まったのもこの頃だと思います。

高校時代は落語研究部に所属しつつ生徒会長をやりました。私が通っていた高校は日の丸・君が代問題で大きく揺れた学校でしたが、高校2年の時には生徒会、教員、PTAの三者が協力して、日の丸・君が代に固執する校長を学校から追い出すという成果を勝ち取りました。その後のナマクラ大学生活に比べると、よっぽど活動的な高校生活でした。

入る大学を間違えた、と自他共に認める大学時代は合唱団に所属しつつ、お洒落で洗練された、保守的な校風と常に葛藤していました。アフガン戦争に反対する署名を集めたら全学で50筆しか集まらなかった苦い思い出があります。

なぜ京都で弁護士をするのか

私が千葉出身でありながら京都で仕事をするについては、いくつかの理由があります。

(1)東京で生活したくなかった

私が京都で弁護士をやろうと思った最大の理由は、変な話ですが、東京を「卒業」しようと思ったことです。情報の多さ、商品の多様さ、美術館・劇場など文化的な催しの多さなど、東京は他の地域を圧倒する魅力を持っているのですが、それらの魅力をさらに凌ぐ、殺人的な生活環境の劣悪さも持ち合わせています。物の魅力におぼれて、精神的な生活の質を軽視する環境から抜け出さなければならない、と思ったのです。

(2)『自由にできる選挙活動』

大学3年生の頃、学校の憲法ゼミで「選挙活動における表現の自由」という発表をしたのですが、その時のネタ本に使ったのが『自由にできる選挙活動』(自由法曹団京都支部編 かもがわ出版)という本でした。一地方の弁護士団体が高度な内容でありながら分かりやすい本を作っているのを知り、京都で弁護士をやるのは面白そうだな~と思ったのです。

(3)京都の歴史・文化・住民性に惹かれた

京都は言わずと知れた歴史と文化の街です。歴史オタクの私にとっては、歴史上の偉人たちの足跡が身辺に沢山あるということは矢田亜希子やイチローの家が近所にあるよりもよっぽど嬉しいことなのです。また、山城の国一揆、町衆による自治、戦前の絶対主義的天皇制の下での山本宣治の衆院議員当選、戦後の革新府政の歴史など、京都は一貫して住民の自治精神を発揮してきた地域だと思います。そういう京都の住民性にも興味がありました。

抱負

私は学生上りで苦労も少なくここまで来てしまったため、司法試験を受ける動機になった漠然とした社会正義への憧れはあっても、具体的に自分がどうすればよいのかはよく分からないのが正直なところです。なので、まずは目の前にある仕事をしっかりとこなして依頼者に信頼される弁護士になるために必死でもがいてみようと思います。また、それだけに止まらず、平和憲法を守り、社会的に弱い立場に立つ人たちの人権を守り、社会を少しでもよい方へと進めていくために微力ながら力を尽くしていきたいと思います。若輩者でありますので、皆様のご指導、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

「まきえや」2005年秋号