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市民ミュージカルに参加して

市民ミュージカルに参加して

事務局 小針修子

きつい練習だった。歌もダンスも覚えられないうちに、変わってしまうのだ。全篇のカラオケができたのは本番1ヶ月前の2月。本当に間に合うのだろうか?

もう3月なのに、まだできない、音程が間違っている。それなのに、「もっと声を出して!そんなんじゃお客に届かない、途中で帰るぞ!」途中で帰られたら何のために8ヶ月以上も練習してきたのかわからない。

戦いのシーンはほぼ全員が舞台にでる。「2回目は“こんなになっても、まだ、戦わなきゃいけないのか”という気持ちで」「そうそう、今の感じ」「だって、ほんとにしんどくて」みんな、空気が抜けたように笑ったが、これが本番の数日前の稽古だった。平和も憲法もいまや別の世界だ。とにかく、残された時間必死に稽古して人に見せられるだけの舞台にしなければならない。

予定枚数以上にチケットが売れ、最終リハーサルも公開となり実質5回の上演となった。

楽日の幕がおりた。客席の拍手を聞きながら、涙を流して抱き合った。長かったこのプロジェクトも終わった。「壊すよりつくりあげよう。戦うより平和」と私たちは歌った。大勢の人が集まって、力をあわせひとつのものを作ることの難しさも楽しさも知ることができた。平和な世界をつくるために何ができるのか、何をするのか、それは一人ひとりが考えなければならない。

「私なんかが出てよかったんかなぁ」
という高校生がいた。

「どうして?」
「憲法のことなんて考えたことなかったし」
「今は?」
「気になるようになった」
私たちのミュージカルは成功だ!

ミュージカル

「まきえや」2009年春号