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社会の理不尽と向き合いながら~新人弁護士の紹介~

社会の理不尽と向き合いながら~新人弁護士の紹介~

谷 文彰弁護士 谷 文彰

自己紹介

2009年12月より京都第一法律事務所にて勤務しております、弁護士の谷文彰と申します。出身は岡山県なのですが、母が京都出身ということもあり、幼少時より京都を訪れることがしばしばあり、大学に入ってからはもう丸9年京都で生活しております。

初心を忘れることなく

早いもので、入所してからもう3ヶ月が過ぎました。初めのころは右も左も分らず戸惑うことも多かったのですが、季節が春へと向かうにつれて、弁護士としての仕事にも少しずつ慣れてきたように思います。

弁護士として活動していると、社会の理不尽を感じることがあります。突然勤め先から契約打ち切りを通告された人、働き過ぎで倒れてしまった人、差別的な大音声の街宣活動に晒される学校の子どもたち・・・。このような理不尽な言動に対して、私はいつも大きな憤りを感じます。弁護士は専門家として常に冷静でなくてはならないと言われることもありますが、このような理不尽に対し何も感じないとしたら、それは本当に弁護士としてあるべき姿なのでしょうか。当事者の思いに共感することができなければ、当事者にとっての本当の事件解決にはならないのではないでしょうか。京都第一法律事務所には、社会の理不尽を許さず、敢然と立ち向かうという伝統があります。社会の理不尽を見過ごすことなく毅然とした態度で立ち向かい、当事者の方の思いに共感しつつ専門家としての視座も失うことなく事件に取り組む。そんな弁護士を目指してがんばりたいと思います。

他方で、社会の理不尽に対して当事者の方とともにぶつかっていき、事件解決へと至ったときの当事者の方のほっとした表情は非常に印象的です。勤め先から突然契約打ち切りを通告された方が雇用継続を勝ち取り、口にされた「(ここまで来られたのは)たくさんの人の支えがあったから。これからは自分も誰かの力になりたいと思う。」との言葉は、この先忘れることはないでしょう。理不尽な出来事に対して一人で立ち向かえば苦しいこともあるかもしれませんが、弁護士として少しでも当事者の力になり、ほっとした表情を見ることができれば、これほど嬉しいことはありません。

社会の理不尽を許さないという気持ちを忘れることなく、これからも事件に取り組んで参りたいと思います。

京都の町を歩いて

趣味といえるほどのものではありませんが、私は歩くことがとても好きです。今も、家から事務所まで30分ほど掛けて歩いています。自転車や車だとあっという間に通り過ぎてしまう景色も、ゆっくり歩けばいろいろな発見がありますし、季節の変化にも敏感になります。

最近では、桜の季節ということで、約4キロの道のりを平野神社まで歩いて行きました。桜はもちろんきれいだったのですが、中立売通を北野まで通りながら、「この通りには昔、電車が走っていたのかもしれないな。」と思い、帰ってすぐに調べてみました。そして、チンチン電車が走る京都市電北野線が通っていたこと、車庫地跡に建っているのが現在の子ども文化会館であること、堀川線と接続し、東堀川を下がって四条から西洞院に入り京都駅まで伸びていたことなどを、当時の写真とともに知りました。それらの白黒写真からは、そこに写る人々の暮らしぶりまでもが感じられるようでした。

どんな通りにも、どんな建築物にも歴史がある。京都という町の素晴らしさの一つだと思います。そんな京都の町を、これからも歩き続けたいと思います。

みなさまとともにがんばります

勤務を始めて3ヶ月が経ったとはいえ、弁護士としてはまだまだ駆け出しの身であり、責任の大きさと学ぶべき事柄の多さを日々痛感しております。

みなさまや先輩弁護士の助けを借りながら、少しでもみなさまの力になれるよう、そして、みなさまとともに力を合わせて、精一杯頑張りたいと思っておりますので、これからどうぞよろしくお願い申し上げます。

「まきえや」2010年春号