京都第一

「有事法制」とは戦争を準備・遂行するための法制度

「有事法制」とは戦争を準備・遂行するための法制度

争いは戦争では解決しない

有事法制は必要か?

自衛隊 有事法制とは戦争を準備・遂行するための法制度です。法律が制定されるには、その法律を必要とする現実的な事実がなければなりません。現に武力攻撃がなされようとしているか、その可能性が必要です。しかし政府はそのような可能性は当面はないと明言しています。地震や風水害のような必ず発生する自然災害には備えが必要です。しかし、戦争は人間の意思で始めるものです。それは国境を接する国同士の領土争い(インド、パレスチナ)や、民族間の独立・政治的勢力争いによるものです。戦争は人間が生み出した政治的原因によって始まるのです。そうならば、人間の意思で戦争をしないようにすることは可能です。外交で解決できないものを暴力で解決できることはありえません。

有事法制をつくらせないために

私たちは日本国憲法第9条を持っています。戦争を起こさない国際社会を作るためのルールといってよいでしょう。このルールが世界中で承認されれば戦争を選択する国はなくなります。有事法制は不要です。廃案まで頑張りましょう。

「京都第一」2002年夏号