私たちの抱負
![]() 弁護士:Iida Akira 「格差・貧困」がキーワードとなった一年でした。 残業代をフランチャイズ先に請求した若者達を、経営を引取ったフランチャイズ元(元横綱若乃花が元会長を務める)が解雇するという暴挙(現在仮処分・地労委申立中)は許すことはできません。 さて、京都では新景観政策が実現しましたが、都市計画法が抜本的に改正されようとしています。 ここでのキーワードは、「持続可能な都市=快適で心豊かに住み続けられる権利の実現」であり、無秩序な建築から、「建築調和の原則」への転換が今こそ求められています。 立命館大学法学部の環境法ゼミの担当も5年目になります。写真は、9月の沖縄・ジュゴン訴訟現地(辺野古岬沖の無人島)ゼミ旅行の時のものです。 |
![]() 弁護士:Fujii Yutaka 新年あけましておめでとうございます。 弁護士登録して早4ヶ月が過ぎました。債務整理、離婚、相続、交通事故など通常事件に取り組みながら、本誌でも紹介されている「ちゃんこダイニング若」、京都新聞労組、障害者自立支援法の各事件などいくつかの弁護団事件にも関わっています。 社会情勢は悪化するばかりのように見えますが、同時に大きな変化へのチャンスでもあるはずです。 本年も、より良い社会の実現を目指して、事件活動、社会活動を日々続けていきたいと思います。 |
![]() 弁護士:Fujii Yutaka 新年明けましておめでとうございます。 年を追うごとに、法律相談に来られる方の相談内容が、徐々に深刻、切実になっていっているような気がします。社会に余裕がなくなってきている証拠ではないでしょうか。 2008年は、全国でも反貧困運動が大きなうねりとなりましたが、まだまだ全国民的運動にはなっていませんし、政府も全く何の対応もしていないと言っていいでしょう。 2009年こそ、反貧困運動を全国民的運動に高めるべく、みなさんと一緒に頑張りたいと思います。 |
![]() 弁護士:Iwahashi Tae 2008年のあいさつで「貧困を生み出した責任の根源にせまり、追及していく大きな運動のうねりを感じている今日この頃です」と書きました。その後、我が事務所でも若い労働者が無法な解雇や労働条件に立ち上がり、裁判を提起するという姿を目にすることができ、更なる運動の前進を実感し、うれしく思っています。他方、それだけに、若者を中心とする労働状況が悲惨だということでもあります。 私自身も、2009年も引き続き、みんなが本当に健康で文化的な生活をいとなめる権利(憲法25条「生存権」)を実現する政治への転換を求めて、社会の変革にも微力ながらも貢献したいと思っています。 |
![]() 弁護士:Morikawa Akira 昨秋のアメリカ発の各国経済の極端な落ち込みは、これまでのいわばカジノ経済からの転換が必要であるとの認識が世界に広まる契機となりました。歴史の流れの潮目が変わりつつあります。この潮流をさらに、雇用の安定化、福祉の充実、地域の実体経済の立て直し等の方向に定着できるかどうかは、国民の民主主義の力が試されるところでしょう。 ところが我が国では、有権者の審判を受けないまま、しかも二、三世議員による、政権のたらい回しが続いています。このような事態はまともな国家では考えられないことではないでしょうか。2009年はこれを正しましょう。 2009年も、各面で、経験と年齢に応じて活動してまいりますので、よろしくお願いいたします。 |
![]() 弁護士:Murai Toyoaki 日本もアメリカも徹底した規制緩和の結果、金融危機に陥り、非正規雇用やワーキングプアの増大、解雇・雇い止めなどの首切りによる失業者の増大をもたらしています。さらに、究極のバラマキ・選挙目当ての「定額給付金」や高齢者をないがしろにする「後期高齢者医療制度」など我慢ならない政治が続いています。 2009年こそ解散・総選挙で現政権に厳しい審判を突きつけ政治革新を実現する必要があります。 2009年は京都弁護士会の活動を中心に頑張るつもりですので、どうか宜しくお願い致します。 |
![]() 弁護士:Ooshima Asako 名作アニメ「アルプスの少女ハイジ」のDVDを購入して、息子と一緒に観ています。大人への絶対的な信頼をもとに、依存と自立の間を行きつ戻りつするハイジは息子とそっくり。アニメなのにリアルな子ども像に改めて驚いています。一方現実の日本では、国は公的保育制度を後退させようとするなど、子どもたちに冷たい態度です。為政者には、生身の子どもたちの姿が全く見えていないとしか思えません。 大人の役割は、現実をしっかり認識して無垢な信頼に応えること! と国に訴え、自分も肝に銘じ、2009年もがんばりたいと思います。 |
![]() 弁護士:Mizuno Akiko 2008年12月から京都第一法律事務所で勤務させていただくことになりました、水野彰子と申します。 高校生のころから漠然と弁護士を志し始めて、早10年。これからがようやく、私の弁護士としてのスタートです。 司法修習の最後に教官が言われた言葉が思い出されます。「我々は『何事かを成し遂げたい』と考えた。何も報われることがないと悲しむ時、このことを幾度も思い出そうではないか。」これから先どれだけ弁護士としての経験を重ねても、今の新たな気持ちを忘れないように頑張りたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。 |
![]() 弁護士:Akiyama Kenji 最近、法律相談の内容が変わってきたと思うことがあります。相談の皆さんが、身の回りの出来事についての素朴な疑問点を気軽にお話しされるようになってきているように感じます。このような変化は、紛争の火種をより早い時期に見つけ、問題の深刻化を予防する上でとてもよいことです。2009年もご相談にひとつひとつ誠実に向き合っていきたいと思います。私生活では一児の父となりました。子どもの意見表明権というものに関心をもっています。子ども達が、悩み事にぶつかりながらも明るい笑顔を忘れない、そんな世の中にしたいと思っています。 |
![]() 弁護士:Arakawa Hideyuki 2008年は極めて重要な転機の年でした。格差と貧困、「社会崩壊」を作り出してきた新自由主義が、世界規模で破綻しました。私達の未来を守るためには日本国憲法の道しかないことが、更に明確になりました。街頭宣伝をしていても、若い人達が声をかけてくれる、わざわざビラを受け取りに来てくれるなどの変化を実感します。「平和の中で人間らしく生きたい」という切実な思いこそが、誰にも奪えない私達の原点です。幅広い共同行動によって国民の抵抗力を見せつける年にしたいと願っています。 業務の面では、相変わらず多忙な日々が続いていますが、研鑽を怠らず、事件に取り組んでいきたいと思います。 |
![]() 弁護士:Watanabe Teruhito あけましておめでとうございます。2008年10月で弁護士4年目に突入しました。2008年は量・質ともに事件が増え、深夜まで仕事に追われる毎日でしたが、その分、吸収するものも多く、あっという間の一年でした。特に若い人の労働事件が増えました。問題が深刻化している証拠ですが、立ち上がる若者が増えていることも示しています。同じ世代の弁護士としてともに闘い、前進する一年でありたいと思います。また、労働事件をやるほど、平和の大切さを実感します。2009年も憲法9条を守り発展させるためにがんばります。 |
![]() 弁護士:Watanabe Kaoru 2008年は4月1日から施行された後期高齢者医療制度の廃止を求める運動に力を注いできました。「うば捨て山的差別医療制度」に強制的に加入させられた 1300万人の高齢者の怒りが反映して、参議院では廃止法案が可決されました。本年行われる総選挙で衆議院でも廃止法案が可決されることを期待しています。 私はこの6年間、5年生存率が17%と言われる肺癌と闘ってきました。喜寿を迎える本年からは一日一日を大切にして高齢者を大事にする世の中をつくるために頑張りますので、本年もよろしくお願いします。 |
![]() 弁護士:Asano Noriaki 新年明けましておめでとうございます。 2008年登場した麻生内閣は、(1)自衛隊の海外派兵を拡大し、憲法を改悪する、(2)大企業の競争力を強化するための構造改革を完遂するという2つの課題を実行しようとする危険な政権です。生活支援金として2兆円を「貸付」け、3年後に消費税アップという形で8兆円を「返済」させる。そして、「返済」だけは毎年続くことになり、まさに「ヤミ金政権」です。近くある総選挙では、国民をあまりにバカにした政治に対し、NO! の答えを突きつけてやろうではありませんか。 2008年は、天城山、白山、劔岳、焼岳、仙丈ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、空木岳、磐梯山、安達太良山、西吾妻山と11の百名山に登りました。数えてみると、登った百名山もようやく50になりました。 |
![]() 弁護士:Murayama Akira 時代は移り行きますが、私たちが安心して暮らせる社会は、いつ訪れてくれるのでしょう。私は、2008年4月から日本弁護士連合会の副会長として、大半を東京で過ごし、全国を駆け巡っています。くらしや人権を保障していくシステムを作ること、それを弁護士や司法が担っていけるようにすること、などなどが私の仕事です。裁判員裁判の導入や弁護士人口の急速な増加など司法をめぐる動きの激変への対応も重要な仕事です。 任期はあと3ヶ月です。日弁連でつちかってきたものを礎に、2009年の4月からは事務所でフル稼働するつもりです。本年もどうぞよろしくお願いします。 |
![]() 弁護士:Yoshimoto Haruki この度、京都第一法律事務所の一員として、弁護士としての第一歩を踏み出すことになりました。 私は京都で生まれ育ち、京都の大学で学びました。大学時代に憲法に関心を抱き、「表現の自由」の保障根拠や司法権の役割といった理論的な研究に取り組みましたが、理論だけでなく、憲法を実際の事件の中で生かしたいという思いから弁護士の道を選びました。 憲法の理念を生かした事件処理を心がけ、基本的人権の擁護と社会正義の実現を図りたいと思っております。若輩者ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。 |
![]() 弁護士:Itose Miho 明けましておめでとうございます 京都で暮らし始めてから15年目を迎えました。ついに生まれ故郷の対馬での生活よりも長くなりました。時々、故郷から懐かしい海の幸が届くたびに、安心して食べ物を口にできることの幸せを感じます。日頃は、仕事中心で外食に頼らざるを得ない生活をしていますが、2008年も食の安全を脅かす事件が相次ぎました。 2009年は、京都市消費生活審議会の委員になったこともあり、食だけでなく、生活のあらゆる分野で消費者の権利が守られるよう、消費者行政の強化を求めていきたいと思います。 |
![]() 弁護士:Okumura Kazuhiko 「心に残る言葉」の感動を忘れません。足に障害を持つ小学生を担任した先生の話です。先生は不憫さから、その子には体育の授業を見学させていました。ところがある日、公園で生徒らが草野球をしているところに通りがかりました。見るとその男の子が打者ボックスにいたのです。打った後どうするのだろうと見ていたら、打った瞬間、その横にいた別の生徒が走り出しました。想像を超えた子供の創意や友情に、先生は自分の方針は間違っていたことを痛感したというお話です。厳しい世の中になりました。皆が集まって知恵を出して生きていく必要性を感じています。 |
![]() 弁護士:Ookawara Toshitaka 日本を代表する大企業による「ハケン切り」が大規模に起こってきています。これまで、派遣労働者を安く働かせて、空前の利益をあげてきたにもかかわらず、いらなくなったら使い捨てる、という派遣労働の危険な本質が露わになっています。 そして、国会には派遣法「改正」案が上程されており、規制がさらに緩和され、正社員の派遣社員への置き換えがさらに進められようとしています。労働者は決して「モノ」ではありません。人間らしく働くルールを取り戻すために頑張っていきたいと思います。 |
「京都第一」2009年新春号