京都第一

新人弁護士

新人弁護士

寺本憲治 Teramoto Kenji

寺本憲治

本年1月より当事務所で勤務しています。よろしくお願い致します。

私は、京都の右京区太秦で生まれ育ちました。京都学園高校を卒業後、同志社大学・京都大学法科大学院で学び、司法試験に合格しました。その後、地方で生活して視野を広げようと思い、司法修習地は広島を選びました。一年ぶりの京都では、鴨川をジョギングしたり、京都御所を散歩したりと故郷を満喫しています。この故郷で京都の人々のために働けることを大変嬉しく思います。

私が弁護士になりたいと思ったきっかけは、父親が労働組合の活動をしていたことにあります。異常に長い労働時間、明らかに不当な転勤や解雇、それによる労働者の自殺。そうした理不尽な事件について父から話を聞くうちに、自分も労働者の方々の力になりたいとの思いが強くなり、市民の味方である弁護士になろうと決意しました。

さらに、修習先の広島では平和問題について深く考えました。広島の街では、至る所で原爆投下という悲惨な歴史の爪痕を目にすることができます。平和記念公園や資料館にも幾度も足を運びながら、私は実際に戦争を体験された方にとっての日本国憲法の重みを考えてきました。私は、この平和の尊さを決して忘れることなく、弁護士として憲法を守っていこうと心に誓いました。

弁護士として働き始めたばかりで至らぬ所もあると思いますが、労働問題や平和問題に対する熱い気持ち、人権を守る弁護士になりたいという強い思いを忘れずに、一つ一つの事件に全力で取り組んで参りたいと思います。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

「京都第一」2011年新春号