京都第一

弁護士紹介

常に新たな気持ちで

最近法律が次々と改正されることに伴い、勉強させられることが多くなっています。弁護士も旧態依然ではだめで、日々研鑽しなくてはなりません。

日常的な事件としては、やはり、(1)相続関係(遺産分割、遺言)、(2)交通事故、(3)離婚関係が多くなっており、基本的には全般的に対応できるようにしております。

親切・丁寧・迅速の3つがモットーです。これは法律問題ではと思ったら、まず相談していただきたいと思います。法律相談がスタートラインですので、遠慮なくお電話下さい。

身近な山に登ってみて下さい

右膝前十字靱帯断裂という怪我によるリハビリをきっかけとして登山を始めて、もう12年になろうとしています。登山は健康維持とストレス解消のためには最適なスポーツになっています。日本百名山の登山もようやく60座を越え、そろそろ意識的に登ろうかと思うようになりました。

昨年は、八甲田山、岩木山、赤石岳、荒川(悪沢)岳、聖岳、光岳、羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳、岩手山、早池峰山の11座が新たに加わりました。

「なぜ山に登るのか」という質問を受けることがよくあります。こんなときは笑って「身近な山に登ってみて下さい」と答えることにしています。山は人それぞれなので、山のよさは自分で登ってみて初めて分かるのですね。

蓼科山にて、2月中旬

最大の人権侵害「えん罪」を防ぐため

裁判員裁判が始まって1年半が経過しました。鹿児島県では、死刑求刑された被告人に対して裁判員が無罪を言い渡しました。市民の皆さんが「疑わしきは罰せず」という刑事裁判の大原則に息を吹き込みました。これを契機に、警察や検察は、自白に頼った捜査から客観的な証拠を基礎にした科学捜査への転換を迫られていると思います。自白に頼った捜査が足利事件を始めとする数多くのえん罪事件を生みだしてきました。真犯人を探しだして適正な刑罰を科すことはもちろん重要ですが、罪を犯していない人に有罪判決を下して自由を奪うということがあってはなりません。えん罪は最大の人権侵害といわれます。えん罪を発生させないことが人権の守り手たる弁護士としての一つの大きな任務であると考えています。3歳を迎えようとする愛娘の笑顔を見るにつけ、「もしこの子が何かのえん罪に巻き込まれたら…」と思え、気持ちが引き締まります。

現在当事務所の藤井弁護士と実際に裁判員裁判事件を担当しています。検察官主張事実を争う論点があり、公判前整理手続の中で、捜査機関が隠しもっているのではないかと思われる捜査資料の開示を求め検討を重ねています。この事件においても裁判員の皆さんに「疑わしきは罰せず」の大原則に照らして公正に判断をしてもらえるよう頑張りたいと思います。


大量解雇と闘い続けて

昨年は、JR採用差別事件が最高裁で一括和解しました。国労弁護団として国鉄「分割・民営化」をめぐる多数の事件を担当し、北海道から九州まで駆け巡ってきた私は、当事者・組合の23年間の不屈の闘いが結実したことに胸が一杯になりました。

他方、2009年12月には、日本年金機構の発足に伴い、525名の社会保険庁職員が分限免職処分を受けました。労働者の権利を守るべき厚生労働省が、年金問題の責任を職員に押し付けて国民の目をそらすために、JR採用差別と同じ手法を用いて解雇を強行したのです。全厚生労働組合の京都闘争団15名は、直ちに人事院に対し審査請求を行うとともに、昨年7月、京都地裁にも集団提訴し、私が弁護団長になりました。真面目で優れた公務員である原告の皆さんを、一日も早く職場に復帰させたいと思います。

皆さんの思いを受けとめ

業務では、交通事故(最近の係属事件数は25件~30件)・医療訴訟・学校事故などの損害賠償請求、離婚・相続などの家事事件、借地、建築紛争などを中心に担当しており、専門性が高い事件が多いことが特徴です。依頼者の皆さんの思いを受けとめ、事件活動に反映させることを心がけていますが、以前の依頼者や相談者の方からの御電話の度に、御信頼いただけていることをありがたく思います。

近時は沢登りに行ける機会も少ないですが、耐水ウエアで身を包み、ヘルメットをかぶって、切れるように冷たく澄みきったアルプスの水に浸かると、全身が引き締まり心まで洗われます。ルアーとテンカラ(日本古来の毛鉤釣り)での天然イワナとの瞬間勝負は、全てを忘れさせてくれます。美しい姿を撮影し、また出会えることを祈って沢に戻しています。


取り組んでいる事件

担当している事件数という面から2010年を振り返ってみますと、クレジット・サラ金事件が減り、交通事故損害賠償請求事件、相続・遺産をめぐる事件やマンション管理をめぐる紛争が増えています。

昨年10月に京都地裁判決のあった船岡山景観訴訟は国立マンション事件最高裁判決を超えられず、舞台を大阪高裁に移します。景観権の前進を目指します。

抱負

昨夏には2度沖縄に行きました。7月には景観と住環境を考える全国ネットワークの集会、9月には立命館大学の私のゼミ(環境法)のゼミ旅行です(写真)。普天間基地の辺野古移転は勿論絶対に許せませんが、首里城からの眺望を遮断するおもろまちの超高層マンション計画もまた許せません。

日弁連公害対策・環境保全委員会の都市環境部会長を務めており、8月には「持続可能な都市と快適で心豊かに住み続ける権利の実現のために都市法制の抜本的改正を求める意見書」が日弁連の正式な意見書となりました。本年から、いよいよ実現段階に入るため、東京出張がますます多くなります。但し、東京にいてもメールと携帯で瞬時に対応できるため、お預かりしている事件の関係ではご安心ください。

今年もチャレンジ精神を失わずに、かつ、健康に留意しつつ、着実に歩んでいきたいと存じます。


性別による差別の解消に取り組んで

弁護士登録以来、弁護士会の両性の平等委員会に所属しています。日常的には、離婚、男女問題、DV、セクハラ事件の他、パートや派遣、有期雇用など非正規労働者の多数を占める女性の職場での労働問題を通じて、女性の権利を守りたいと思っています。

2010年6月11日に確定した労災後遺障害等級の男女差別に対する違憲判決は、まさに両性の平等を定めた憲法14条違反を問うものでした。この事件は、外貌の醜状について女性よりも男性を低く評価することが違憲とされましたが、その背景には、女性を外見や顔で評価したり、男性に対しては「顔を気にするのは男らしくない」という考え方を押しつけたりするように、性別による歴史的・社会的な差別意識があります。

判決を受け、障害等級表は男女平等の方向に見直されることになりました。長年放置されてきた法令による性差別を解消することに貢献出来たことは何よりの喜びです。

消費者問題での取り組み

消費者問題にも継続的に取り組んでおり、携帯電話の解約料弁護団の活動の他、京都市消費生活審議会の委員を務めて3年目になります。また、弁護士会から行政の消費者問題の相談員さんの助言に派遣されていますが、法の隙間を縫って次々と生まれる悪質商法の救済に頭を悩ませています。

近況など

日舞のお稽古やジムで体を動かし、仕事でこりこりになった頭と体をリフレッシュするようにしています。昨年は、着物好きが高じて和裁を習い始めました。ようやく浴衣が一枚仕上がり、今は単衣の着物に取りかかっています。来年には、手製の着物の写真でご挨拶ができればと思っています。


労働・労災事件をライフワークとして

労働の現場では、以前にもまして強引な解雇、とりわけ懲戒解雇が乱発されているようです。この間、懲戒解雇事件をいくつか受任し、労働審判などを使って早期の解決をさせましたが、安易で強引な解雇に怒りを覚える日々です。そのような中で非正規雇用の分野では、京都新聞の子会社での有期労働契約の雇止事件で、雇止無効の勝利判決を得て、勝利的解決をさせることができうれしい出来事でした。これまでに公務災害の事件で成果を上げてきましたが、今担当している教師の過労自殺裁判がいよいよ判決を迎え、山場を迎える予定です。引き続き労働・労災事件をライフワークとして頑張っていきたいと思っています。

家事事件でも頑張ります

この間、家事事件の分野でも特別縁故者の財産分与事件で一定の成果を上げると共に、離婚事件では退職前5年の夫に対し退職金の一部を財産分与として請求した事件で財産分与を認めさせるなどの成果も上げることができました。

趣味をエネルギーに、納得できる仕事へ

体力維持、健康増進にと、フラメンコを習い始めて、早10年以上もの月日が流れました。ようやく趣味として楽しんで踊れるようになったような気がします。引き続き、フラメンコで気分転換をしながら、依頼者にとっても私にとっても納得できる事件解決をめざして邁進したいと思います。


民医連綱領に学ぶ

先日、民医連(民主的医療機関連合会)の病院管理者・顧問弁護士交流会に参加してきました。民医連の病院で起きた医療事故の事例検討や、医療事故における患者さんやご家族への対応の事例検討が行われ、大変勉強になる内容でした。その交流会の中で、民医連綱領に触れる機会がありました。

綱領では、医療や介護・福祉は患者さんと医療機関との「共同のいとなみ」であると位置づけられています。ですので、医療事故が起こったときの対応についても、患者さんやご家族を「相手方」と位置づけることなく、さらに深い信頼関係を構築すべく誠実で前向きな対応をしていくことの重要性が語られ、全国各地で行われている実践もそれを踏まえたものでした。

高い理想を掲げて活動している全国の皆さんに感服するとともに、私の日々の活動もそうありたいと思いました。多忙な中ではありますが、私も高い理想を掲げて頑張っていきたいと思います。

しまなみ海道を走ってきました

昨年10月、松山出張の折、尾道からしまなみ海道を通って、松山まで約140キロの道を自転車で走りました。しまなみ海道は、本州と四国をつなぐルートの中では、唯一、自転車と歩行者がわたれるルートになっており、サイクリングのメッカにもなっています。天候にも恵まれ、瀬戸内海に浮かぶ7本の橋をきもちよく走ってきました。ただ、さすがに最後はバテてしまい、体力の維持につとめなければならないと実感しました。


初心を忘れず、離婚と労働事件に 取り組んでいきます

最近も離婚をはじめとする家事事件に多く取り組んでいます。昨年は離婚だけでも14件の新たな事件を受任しました。家事事件は人間関係そのものの問題であり、一つとして同じ事件はありません。多くの事件を受けながらも、毎回新鮮な気持ちで取り組めるのが、家事事件の特徴だと思います。

離婚事件ほど多くありませんが、昨年は、労働事件にも取り組みました。弁護士になった年に弁護団に加わった過労自殺事件は、昨年末、ついに地方裁判所で結審しました。労働組合や支援者に支えられ、結審ギリギリまで証拠を出し尽くした事件でした。また、労災補償の男女差別事件で違憲判決を得たときには、鳥肌の立つような感動も得ました。もともと労働事件がやりたくて弁護士になった私にとって、昨年は初心を新たにできた1年でした。この気持ちを忘れず、これからも頑張りたいと思います。

健康維持に努力しています

弁護士登録から9年が経ち、弁護士会やその他の活動で、責任のある仕事を任されるような立場になってきました。同時に、体の方は無理が利かなくなってきました。昨夏も息子とセミ取りに行ったところ、肩こりのせいでセミを見上げることもままならず、愕然としました。まずは運動不足を解消しようと、毎朝少し早起きしてエアロバイクを漕ぐことにしたところ、劇的に肩こりが改善しました。きっと今年は思い切り仕事もセミ取りもできるでしょう。息子は、もう親を誘ってはくれないかもしれませんが。


それは“聞く”ことから

弁護士の経験二十数年。相当の知識や事件を見通す『カン』はついたように思いますが、それでも個々の事件から学ぶことは、まだまだ尽きないものです。一つ一つのケースには、それぞれ個性ある人々が存在し、事件の発生や経過にもそれぞれの仕方があります。こうした中でまず必要なことは事件を知ることですが、それはまず当事者から“聞く”ことからはじまります。よく聞くこと、そうしたら事件の方から自らを語り、解決方法を探しはじめます。私たちは、そのお手伝いをするのが仕事です。

不況や混迷の時代に生きる私たちの周りは大変生きにくい要因ばかりですが、一つの道を照らす光の役回りができれば、それが私の喜びです。

私のストレス解消法

休暇もなかなか取れない中で、意外と簡単にストレス解消になる方法があります。美術品や建築物を鑑賞する趣味が役に立っています。大阪地裁に行けば、適塾、大阪図書館・中之島公会堂、日銀など歴史的建造物がたくさんあり見飽きません。奈良地裁に行けば、東大寺、興福寺はお隣で、南大門の金剛力士、戒壇堂の広目天や公開期間にあえば北円堂の無着も観ることができます。

百年~数千年以上時間を隔てた昔よりあるものを見ると、時空を超えた人間の意思の存在を感じます。これが結構ストレス解消に役立ち、七天の高みへ運んでくれるようです。目を凝らせば何でも楽しい。忙中閑あり。


携帯電話の「解約料」に差止請求

私は以前から消費者問題に取り組みたいと考えていたのですが、昨年は携帯電話解約料弁護団に加入しました。携帯電話をお持ちの方の多くは2年間の定期契約を結ばれていると思いますが、この契約を期間の途中で解約した場合、違約金名目で9975円を払わなければならないことをご存じでしょうか。このような仕組みは、自由に携帯電話会社を選択する消費者の権利を不当に害するものであり、2年経過後も2年ごとの更新月にしか解約できない(つまり半永久的に契約に拘束される)などの問題点があることから、消費者契約法上不当であるとして、違約金について定めた契約条項の使用差止めを求める訴訟を京都地方裁判所に提起しています。

このような消費者問題のほか、労働災害の問題や高齢者・障害者の問題などにも引き続き取り組んでいきたいと考えています。

「悟りの窓」に心落ち着かせて

「寸暇を惜しむ弁護士は、移動も常に車かタクシーだ」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、私は相変わらず30分掛けて徒歩で通勤しています。幸い妻も歩くのが好きなので、休日も基本的には歩いて移動します。昨年一番歩いたのは、鷹峯の源光庵まで「悟りの窓」と「迷いの窓」を見に行き、ぐるっと回ってしょうざんを抜け、市内中心部まで戻ったときでしょうか。道中で写真を撮ったり、美味しそうなパン屋に寄ったりと、いろいろな楽しみがありました。さすがに疲れて、途中で休憩はしましたが。


最近取り組んでいる事件

昨年は離婚事件や不倫の慰謝料請求、遺言など家事事件の受任が増えた年でした。

離婚事件では、弁護士に依頼せず調停に臨む方もおられますが、調停委員が話をきちんと聞いてくれないこともあるようです。この間、私が依頼を受けたのち調停委員の態度が変わり、解決に向け前に進んだものがありました。

それまでの夫婦間の力関係のままに離婚の条件を押しつけられることがないよう、弁護士が権利を守る必要を感じています。

不倫の慰謝料請求は、交渉により早期解決となる事件が多いです。

遺言については、やはり遺言を残すことは財産を残す者の責任ではないかと感じています。遺産分割では、予期せぬ親族間の紛争が生じるからです。

自分だけで抱え込まず、ご相談ください。

近況

子どもが1歳になり、歩き始めてから行動範囲がますます広がり、家中の引き出しを開けて物を出し入れしたり、絵本を読んでとせがんだり、徐々に物の名前を覚えるようになりました。

「今が一番かわいい時期ですね」とよく言われますが、確かにとてもかわいいので、一緒にいられる時間を十分に満喫したいものです。

保育園に通っていますが、優しい保育士の先生に見守られ、のびのびしたスペースを駆け回り、栄養バランスのとれた温かい給食と昼寝。

親同士も交流して悩みを共有したり、保育士の先生から育児のアドバイスが受けられます。

子育て支援の有難さを実感しています。

子どもたちの健やかな育ちを守るために、親としても、弁護士としても、よりよい社会の実現のために活動していきたいと、決意を新たにしています。


相談・事件活動を再開

昨年3月まで京都弁護士会の会長を務めておりました。会長在任中は弁護士会の会務で忙しかったため、法律相談や事件活動にあまり時間を割けませんでした。会長退任後の昨年4月からは法律相談や事件活動を旺盛に行っております。新たに解雇された労働者からの依頼で解雇無効を求める裁判を3件もやっています。また、数年前から引き続き過労やストレスで死亡(自殺を含む)・脳出血を発症された労働者(公務員を含む)の労災事件を3件やっています。男性労働者が業務中に大やけどを負い著しい醜状痕を残した労災事件で、厚生労働省が定めている障害等級(男性が女性より低い等級)は憲法違反であるとの判決を勝ち取り、現在、女性と同等の等級認定を求める裁判を行っています。

今年はいよいよ還暦を迎え弁護士32年目となりますが、心身とも若さを保ちながら弁護士業務に励みたいと思っております。

スポーツで心身のリフレッシュ

今でも相変わらず登山、スキー、テニスを楽しんでいます。昨年8月には念願の西穂高岳から奥穂高岳を縦走しました。急峻な岩場の登り下りで緊張の連続でした。スポーツで心身のリフレッシュに努めています。


いのちと健康を守る闘いに取り組んで

今年は、弁護士40年を経過します。新たな気持ちで頑張りたいと思っています。

私のライフワークのひとつに、人々の生命と健康に関わる仕事があります。森永ミルク中毒事件やスモンの問題は、弁護士当初から関わりをもち、今でも被害を受けた人たちや救済機関との関係が続いています。労災・職業病問題も、当初、社会問題になっていた「けいわん」との関わりからはじまり、やがて、過労死・過労自殺事件とも数多く関わるようになるなど、ずっと継続した活動分野になってきました。

こうした分野の取り組みは、着実に前進し、社会に広く深く根を張ってきたことは、うれしいことです。しかし、若い人たちが生命を落とす状況は、なかなか変わりません。

ウェザーニューズ過労自殺の勝利解決

そんな中で、昨年は、ウェザーニューズでの青年気象予報士の過労自殺事件が、労災認定・提訴・勝利和解と、一年間で大きく前進したのは、特筆すべきことでした。以前、過労自殺事件は、労災認定の門があまりに狭く、大変でした。この件では、短期間で業務上認定をさせました。もちろん、それだけ労働が過酷であったわけですが、大きな変化を感じさせます。さらに、提訴したことを受けて、会社が全面和解を申し出て、わずか2ヶ月半で私たちの訴えを全面的に認める和解が成立をしました。

この解決の力を「働き方を変える」力にすること、引き続く事件の勝利に結びつけることが大切です。トステム中田過労死事件・御所南小学校の先生の過労死事件・教員の超過勤務事件最高裁判決など、勝利をさせたい事件がたくさんあります。

自身の生命のある限り、さらなる前進を続けたいものです。


裁判所に対する姿勢をより厳しく

その勝ち負けが社会的に直接大きな影響力を持つ事件では、裁判所は、国の「秩序」を維持するための機関という性格から権力の側に配慮しがちになる傾向があります。私たちの活動は、そこをどう克服させることができるかが、重要な課題となります。

これまで35年間、多くの社会的事件で勝利することができました。このような経験を生かして、より一層、裁判所を説得し、裁判官に勇気を奮い起こさせて、正しい判決を得るために、できることをやり切るよう頑張る決意です。

この頃の心がけ

この間、アジアの各国との間でトラブルが続発しました。しかし、私たちは、平和で民主的な社会を次の世代に引き継いでいく責任があります。その責任を果たすためには、過去の歴史から正しく学ぶことが大切です。ところがその「歴史」は時の権力者がまとめてきたため、権力者にとって都合の良いものは表に出され強調されますが、都合の悪い点は背後に追いやられ隠されてしまうという面があります。この国の進む道を誤らせないために、歴史の全体を正しく認識した上で、積極的に発言していかなければならない、と思うこの頃です。

年齢的には、少し前に還暦を過ぎ、孫もできています。今後、酒量はそれなりに減らし、また趣味である海での素潜りの機会は逆に増やして、体力と気力の維持に努めたいと思っています。


高齢者医療制度改悪に反対、老後の不安はご相談ください

私は、3年前から、後期高齢者医療制度は「姥捨て山的差別医療」であるから、早期に廃止すべきであるとして、廃止運動に積極的に参加してきました。

民主党は「廃止」を公約にしていましたが、政権を取るとこれを反故にして、廃止どころか医療内容の改悪を計ろうとしています。改悪阻止のために頑張りたいと思います。

21世紀は高齢者社会です。核家族化が進む中で、高齢者の財産管理と身上監護のための「成年後見制度」の活用をして下さい。「老後」に押し寄せる種々の不安については、是非とも当事務所に法律相談をしていただき、老後を安心して生活していただきたいと思っています。

ガンを克服…今年も頑張ります

京都第一法律事務所に入所してから44年になりました。本年は事務所開設50周年を迎えますので、事務所の最年長者として、健康に留意して、今後も事務所の一員として頑張りたいと思っています。

私は肺ガンで、70才のとき左肺、74歳のとき右肺を切除しましたが、いずれも1期の初期発見でしたので「切除」で全て終わり、投薬や放射線治療は一切していません。ガンの予防薬はありませんので、定期の健診で早期に発見して治療することが「ガンとの闘い」で、自分のいのちを守ることだと確信しています。

現在、私は、年2回のペット・CT検査をして体調を維持しています。私は、同僚、知人に40歳になったら年1回はCT検査をすることを勧めています。


2010年は京都新聞COM雇い止め事件に勝利しました

これは、京都新聞社の子会社(A社)で2~5年の間、1年の契約を更新しながら勤務していた「有期」契約社員2人が他の子会社(B社)に移籍後3年で雇い止めされたことに対して雇用継続、賃金支払を訴えた事件です。京都地裁の判決は、親会社である京都新聞社によるA社、B社の支配を正面から認め、A社で勤務していた期間も含めた雇用期間全体からB社に対する期待権発生を認め、B社による2人の雇い止めを無効とする画期的なものでした。非正規問題を始めとする雇用問題は益々深刻ですが、ここを解決しないと本当の意味での日本経済の浮揚もないものと思っています。今後とも頑張ります。

趣味の世界では、引き続き、 世界を旅して回っています

2010年は6月に新婚旅行でイースター島(モアイの島です)に行き、夏休みにはカンボジアに行ってきました。

子どもの頃、夢に溢れた「イースター島の謎」の本を読みましたが、今は研究も進み謎が晴れてきたようです。

その結果は、他の島から移住→モアイ文化の発達→人口爆発→森林資源枯渇→衰退という非情な現実で、現代社会に対する警告にも見えました。カンボジアではヒンドゥー教と仏教が混在した世界を味わいました。なんとヒンドゥー教のインドラ神が仏教では帝釈天になったんだとか。世界は、知れば知るほど面白いです。