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所属弁護士 18名の近況ご報告

弁護士紹介

弁護士:谷 文彰
Tani Fumiaki
▼被後見人に対する資格制限の撤廃に思う
 「成年被後見人には選挙権を認めない」としていた公職選挙法の規定に対して違憲判決を勝ち取ってから5年余り、成年被後見人に対する様々な資格制限が、原則としてすべて撤廃される見通しとなりました。公務員や会社取締役などになれないとしている188本の法律を改正し、成年被後見人だからといって一律に欠格事由とするのではなく、それぞれの方の能力などから個別に判断する方針となったのです。これはそのような方々の自己決定権やノーマライゼーションの考え方にも合致するものですし、憲法の精神(13条の個人の尊厳など)が暮らしの中に生かされたともいえる、とても意義ある改正です。上記選挙権裁判や高齢者・障害者の権利擁護活動に携わってきた私としても大変うれしく思うと同時に、改めて取り組みの重要性を再認識しました。
 建設アスベスト訴訟や脱原発訴訟が佳境を迎える中、顧問先のみなさまや以前にご依頼・ご相談を頂いた方からのお話も多く頂いております。双子は「魔の2歳」を脱してますます活発、長男も5歳に。公私ともに忙しい日々が続いておりますが、フットワーク軽く取り組み続けたいです。

落書きダメ、ぜったい

弁護士:高木 野衣
Takagi Noe
▼距離感が大事
 私事ですが2月に女児を出産しました。思いがけず帝王切開になり、術後は要介護5状態でしたが、家族の支えもあって無事に乗り越え、子育ての日々が始まりました。
 1か月くらいは育児に専念しようと思っていましたが、退院初日に挫折しました。授乳とオムツ替えのルーティンワークが耐えられない。寝かしつけるために抱っこし続けることも耐えられない。全てが子どもペースで、アレもコレも進まないのが耐えられない。友人が我が子のことを「姫」とか「殿」とか呼んでいるのを耳にして不思議に思っていましたが、親になって分かりました。私は、我が子を「暴君」と呼んでいます。
 という訳で、夫と実母の協力を得て、早々に復帰しました。育児から解放され、仕事に出られることが嬉しくて楽しくてたまりません。するとどうでしょう、暴君も愛らしく見えてくるではありませんか(相変わらず暴君ですが)。私と育児の距離感は、このくらいが丁度良いみたいです。
 今まで以上に仕事に邁進したいと思います。

子育てはじめました

弁護士:浅野 則明
Asano Noriaki
▼多忙な1年は健康に留意して
 この4月から京都弁護士会の会長に就任して、会務活動に多忙な日々を過ごしております。今年は憲法9条の改憲問題が具体的日程に上がってくる年になります。安倍政権は、特定秘密保護法、安保関連法制、共謀罪と立て続けに人権侵害のおそれのある法律を制定し、「戦争のできる国づくり」に邁進しています。そして今、その締め括りとしての憲法9条の改憲が浮上しています。弁護士会としても、最大の人権侵害である戦争という多大な犠牲を払って得た日本国憲法の基本原理である立憲主義、基本的人権の保障、恒久平和主義に立ち返って、改憲案のもつ法的な問題点について、国民世論に幅広く議論することを訴えていきたいと思います。しかし、手持ちの事件活動も疎かにすることはできません。限られた時間しかありませんが、事件活動に会務活動に一生懸命頑張りたいと思います。それだけに体力勝負という側面も否めません。日常の登山で鍛えた体力を活かして健康には十分留意して、この多忙な1年を乗り切りたいと思います。日本百名山の完登はしばらくの間お預けとなります。

百里ヶ岳山頂─弁護士会ハイキングにて

弁護士:糸瀬 美保
Itose Miho
▼名は体を表す?
 最高裁は、2015年、夫婦同姓を強制している民法の規定を合憲と判断しましたが、世界で夫婦同姓を強制しているのは日本くらいです。最近新たに、選択的夫婦別姓を求める事件が提訴されました。
 私は、諸般の事情により姓を変更したことはありませんが、それには「糸瀬」という姓への愛着も少なからず影響しています。「いとせです」と名乗ると書き方を訊かれますが、使われている漢字は普通ですし、読み方も見たままそのままです。出身地の対馬では、そこそこメジャーな姓で、「糸瀬」という地名もあります。多分これがルーツなのでしょう。ちなみに、対馬で最も多い姓は「阿比留」さんです。
 京都に来て、家族以外に3人の糸瀬さんに出会いました。いずれも親や祖父母が対馬出身とのことでした。
 対馬にいた頃は、名前で呼ばれることの方が多かったのですが、高校入学とともに対馬を離れて以降は、呼び名は姓にちなんだものとなることが多くなり、糸瀬姓への愛着が強まりました。姓(名)はその人の人格(体)を表すものであり、選択的夫婦別姓が認められるべきです。

弁護士:秋山 健司
Akiyama Kenji
▼走る、走る、走る!
 2009年夏から約9年間、週末のジョギングを続けています。趣味でローリングストーンズをカヴァーするバンド活動をしており、その体力作りのためです。本家ローリングストーンズのバンドマスター、ミック・ジャガーは、74歳にして1日13キロを1時間で走り抜けると聞きます。このことを励みに頑張っています。
 この間、自由法曹団員として、沖縄県名護市長選挙の応援に行って来ましたが、この時も早朝から10キロ程走り込みを行い、現地の空気をたっぷりと吸い込み、元気を頂いてきました。驚いたことに、候補者の稲嶺さんも、選挙間近であったにも関わらず、市民マラソン大会に参加し、走っているところを目の当たりにしました。「偉業をこなす人々も体力が基本なのだな。」と思いました。
 これからも、市民の皆さんの権利を守る闘いに挑むためにもジョギングを続けていこうと思います。

稲嶺市長(当時)を励ましに沖縄名護まで行きました!

弁護士:大島 麻子
Ooshima Asako
▼セクハラ事件に思う
 2018年4月、財務省事務次官による女性記者へのセクハラ疑惑が世間を大きく騒がせました。セクハラ事件では、加害者が事実を否定し、逆に被害者や告発者を攻撃することはよくあることです。そもそもセクハラは、加害者が権力をもち、被害者がNoと言えない弱い立場にある点に深刻な問題があり、被害者に配慮し、また二次被害をいかに防ぐかが大きな課題です。
 ところが、今回の事件では、財務大臣や財務省がこうした基本的な問題構造の理解すら欠いていることに唖然とさせられました。世界では昨年10月から「#MeToo」の言葉でセクハラを告発する運動が起こっていますが、日本でも、権力を握る人たちが本気でセクハラ問題に向き合って欲しいと思います。
 さて、プライベートでは、子どもが中学生となり子育ても一段落、これまで控えていた「仕事後のちょっと一杯」に行けるようになってきました。美味しくお酒を飲みながら、同僚弁護士たちとのたわいないおしゃべりや、時には熱のこもった法律談義でストレス解消しています。

弁護士:飯田 昭
Iida Akira
▼マンションをめぐる問題に関わり続けて
 以前はマンション建設問題で、地域住民からの依頼を受けることが多く、「マンション反対からまちづくり」への発展がキーワードでした。2007年の新景観政策の実現により、高層マンションは建てられなくなったため、紛争事例は減りました。他方、中心部では近時はホテルがマンション用地を駆逐する現象がみられ、ホテル建設により各地で歴史ある木造建築に被害が生じています。
 ここ10年ほどで、マンション住民(管理組合)からのご依頼が増えました。管理費滞納、区分所有者との紛争、売主や管理会社との紛争、隣地建築問題など、多様な案件があります。京都市内は未だましですが、郊外では管理の崩壊が懸念され、超高層マンションは、将来立替資金が捻出できず、100年後に禍根を残します。ここでは、「持続可能性」がキーワードとなります。
 さて、短時間での息抜きは、近場の日帰り温泉と、孫娘と遊ぶことでしょうか。
 ただ、後者は、還暦を迎えた歳のせいか、結構疲れますね。

弁護士:森田 浩輔
Morita Kosuke
▼ペース配分を大切に
 去る4月某日、淀川で開催されたマラソン大会に参加しました。
 昨年5月に人生初のフルマラソンを経験し、今回が2度目のフルマラソンでした。弁護士1年目で、仕事に追われてなかなか走る時間をつくれず、自分でも全くタイムに期待はしていなかったのですが、結果は3時間29分45秒と前回タイムを4分更新することができました。練習もろくにしていなかったのになぜベストを更新できたのか、これはペース配分の妙だったと自己完結しました。
 前半ハイペースで走ると、後半、とくに30キロを超えてから足が動かなくなる、というのがフルマラソンの典型的な失敗ですが、私は今回、序盤ペースを抑えに抑えて入ったことで、なんとか最後までそれほどペースを落とさず走り切ることができました(終盤はほぼ気合だけで持たせましたが)。マラソンはよく人生の長い道程に例えられますが、始まったばかりの弁護士人生(私生活も)、ペース配分が大事なのかなと思ったマラソンでした(注:仕事には全力で取り組みます)。

42.195キロ地点で苦痛から解放されました

弁護士:荒川 英幸
Arakawa Hideyuki
▼人もコケもケアが大事
 日本のコケを代表するスギゴケは、とても繊細です。雑草や悪いコケ(ゼニゴケなど)を駆除するケアを続けていても、2~3年で茶色く枯れて倒れてしまうことが珍しくありません。しかし、ケアをすれば周辺の環境も良好になり、そこに胞子が飛びます。スギゴケが自生するはずのない街中で、自然発芽を発見すると小さな感動があります。ケアとは、単に維持するということではなく、ケアする側にもされる側にも新たな何かを生み出すようです。
 そして、いかなるケアも日々の平和が大前提です。J・F・ケネディは「我々の最も基本的なつながりは、誰もがこの小さな惑星に住んでいるということ」と述べています。
 事件活動の面では、様々な苦労のあった大事件がようやく終了に向かいつつあります。手立てを尽くすことの大切さを実感しました。現在の社会事情を反映して、不動産関係や家事事件の受任が続いています。依頼者の皆様の人生や生活に直結する問題です。今年も猛暑になりそうですが、頑張っていきたいと思います。

自然発芽したスギゴケの子

弁護士:岩橋 多恵
Iwahashi Tae
▼平和を守りたい
 昨年夏号では「安倍政権の嘘の中で、平和が多くの人が知らぬ間に脅かされようとしています。「国際平和のため」「テロの対策のため」という安倍政権の嘘を多くの人には見抜いて欲しい。と書きました。今、安倍政権のあらゆる嘘(自衛隊日報問題、モリカケ問題など)がいくつも明らかになっています。今こそ、安倍政権には退場して欲しいですね。しかし、9条改憲は自民党創設期からの悲願。少しも、油断せず、平和憲法を守ろうと一生懸命3000万人署名運動をしようと思います。
 仕事の面では、この半年でうれしい成果をいくつも得ました。冒頭にも書きました後見人の後見監督を怠ったとして国の責任を認める判決を獲得したことも、その一つです。今年も、相変わらず、離婚事件が多いですが、遺留分、遺言、遺産分割事件が増えています。事件を担当して嬉しいことは、かっての離婚事件の依頼者から「自立して看護師さんとして元気に働いている」「再婚しました」「先生に事件を扱って貰って人生を前向きに生きていける気がする」という言葉に出会うことです。皆さんの言葉に勇気を得て、更に旺盛に事件活動に取り組んでいます。引き続き、趣味のフラメンコと映画鑑賞でリフレッシュしながら、仕事に運動に頑張ります。

弁護士:大河原壽貴
Ookawara Toshitaka
▼27年ぶりの野球
 4月に行われた京都府知事選では、福山弁護士の応援のため、私も京都府内のあちこちに出かけていきました。そこでは、参院選の際にお世話になった地元の議員さんや、弁護士として住民訴訟に一緒に取り組んでいる住民の皆さん、戦争法廃止や原発問題など市民運動で交流してきた皆さんとご一緒する機会も多く、励まされながら頑張ることができました。結果はとても残念でしたが、共同の拡がり、深まりなど、未来につながる府知事選だったのではないでしょうか。
 長男は中学2年生、二男は小学6年生となり、週末は、長男はサッカー部、二男は野球スポ少中心の生活を送っています。特に二男がチームの最上級生となったこともあり、我が家は少年野球三昧の週末となっています。私も週末ごとに、練習の手伝いやスコアラー、慣れない塁審などに参加しています。中学校以来27年ぶりの野球ですが、当時を思い出して楽しみながら参加しています。

打順を待つ二男

弁護士:村山 晃
Murayama Akira
▼思うこと
 後見人になる機会が増えてきました。辛いのは、「私が後見人ですよ」と言っても、それって何、あなたは誰、と思われていることが多いことです。私にも、95歳になる義母がいますが、要介護度が5になり、覚えた瞬間に記憶が消えていきます。それでも近親者などの記憶は残っているし、美味しいものは、良くわかります。人は、瞬間・瞬間で今を生きているのだと実感します。時々の瞬間を少しでも快適なものにすること、周りにいる人たちの使命だと思うのです。
 そんなことを言っている私自身、「男の平均健康寿命は71歳」と言われると、「何それ、僕じゃん」と言うことになり、「自身にも迫ってきている問題」ということを考えさせられます。
 四十数年前、弁護士になりたての頃は、「少しは年期を積んだようにみせないと」と思ったこともありましたが、今では、「昔と変わっていないですね」「若く見えますね」と言われると、おべんちゃらでも、ちょっとうれしくなります。
 後見人は、積極的に引き受けていきますが、被後見人にはならないよう、これからも努力を続けたいと思っています。

弁護士:尾﨑 彰俊
Ozaki Akitoshi
▼改憲阻止も、事件活動も、運転も
 昨年、運転免許を取得しました。事務所の先輩から、「免許をとった後は、定期的に、乗り続けた方が良いよ」とのアドバイスをもらい、1ヶ月に1回は、レンタカーを借りて運転をしています。最初の頃は、交差点で、右折するのが、とても怖かったのですが、乗り続けていると不思議と慣れてきました。慣れたころが、一番危ないと思うので、今後も、安全運転を続けたいと思います。
 昨年10月から、自由法曹団本部次長となりました。任期は2年間になります。これまで、憲法学習会など、憲法改悪阻止の運動に取り組んできましたので、改憲対策本部の担当となりました。もう一つの担当分野は、市民問題委員会です。今後も、これまで以上に、憲法改悪を阻止するために全力で頑張りたいと思います。
 事件活動では、2018年春号の『京都第一』で報告した再雇用後の雇い止め事案で、勝訴的和解を勝ち取ることが出来ました。今後も、裁判で良い結果を報告できるよう頑張ります。

沖縄現地調査旅行

弁護士:寺本 憲治
Teramoto Kenji
▼今年の夏も全力で
 最近なぜか司会を任されることが増えました。厳粛な会の司会は気を遣うことが多く大変なのですが、気楽な会の司会はとても楽しいです。関西人なので、色んな人に話をふって、話を聞いて、イジって、、というやり取りが好きなのかもしれません。写真は、事務所の高木弁護士の結婚お祝い会にて司会を務めた時のものです。こういう幸せな会の司会はより一層楽しいものでした。
 仕事については、お陰様で元依頼者の方や他士業の方等から改めてご相談やご紹介を受けることが増え、忙しいながらも充実した日々を過ごしています。交通事故、労働、相続、離婚等の一般民事事件に加えて、過労死やB型肝炎・C型肝炎等といった社会的な事件にも継続して取り組んでいます。とりわけC型肝炎については補償を受けるための請求期限が5年延長されたこともあり、日本全国各地からご相談が寄せられています。
 依頼者や相談者の方々の力になれるよう、今年の夏も全力で仕事に邁進していきたいと思います。

高木弁護士の結婚お祝い会にて

弁護士:渡辺 輝人
Watanabe Teruhito
▼自分で自分を評価しないと…
 大飯原発差し止め訴訟が佳境です。この訴訟は、大飯原発の1〜4号機の運転差し止め等を求めている訴訟ですが、原告数は3323名になり、京都地裁に係属した訴訟では過去最大の規模になっています。2017年12月22日、関西電力が1号機、2号機の廃炉を決定しました。ニュースでの扱いは大きくなかったですが、100万キロワットを超える出力の原発の廃炉が決定されたのは初めてで、脱原発の流れの中では、実は大きな転機でした。表向きは耐震化の費用高騰でコストを回収できないことが理由ですが、世論、運動、訴訟で関西電力を追い詰めたからこその「コスト超過」です。引き続き、3号機、4号機の廃炉に向け頑張ります。
 労働分野では、私が残業代の計算ソフト「給与第一」を発表して7年がたち、去年は裁判官有志と私も加わった弁護士有志による「きょうとソフト」も発表され、ご好評を頂いているようです。この分野では、今年は実務家向けの本も書き、実務水準の底上げをしたい、と考えています。

津山の扇形車庫

弁護士:藤井 豊
Fujii Yutaka
▼道徳教育
 今年(2018年)から道徳が教科化される。これを推進してきた政治勢力は国家主義的な人たちなのだが、始まってしまう以上は現場レベルではそうならないようになんとか良いものになってもらわないと困るわけで、とりあえず小学3年生になった我が子が持ち帰ってきた教科書を眺めてみた。
 価値観が多様化する中で、大人の中でも意見がわかれるだろうな、というテーマもあり、現場の先生も大変だろうなと思う。必ずしも正解のない問題を議論し、多様な価値観が明らかになっていくような場となれば、民主主義社会の道徳になるのではないかと思う。子どもたちがそれぞれに意見を言うことで、いろんな視点が明らかになれば、意見を出すことの大切さを伝えることもできる。
 最近は黙ってお任せにならない保護者も多く、学校側としても事前に保護者の多様な価値観を把握することは重要だと思う。保護者懇談会などで話題にし、保護者同士の中で議論をしてもらってみるというのも面白い試みになるのではなかろうか。

弁護士:森川 明
Morikawa Akira
▼節目の年を迎えるにあたって
 今、心ある国民の多くは、我が国の政権を恥じている。公文書の改ざんや日報隠し等で、この間いかに無駄に膨大な時間を費やしてきたことか。これ以上の政治の劣化は、次世代のためにも、何としても食い止めたい。そのためには、マスメディアの現状や選挙制度などが、乗り越えなければならない大きな障碍となっている。
 今年も連休前に、買い求めたゴーヤの苗6本を植え、昨年の熟した実から採取した種10個ほどを苗床に蒔いた。ここから芽生えた分は、明らかにDNAが引き継がれていっている。
 好きな南の島の旅では、3世代となることもあるようになった。しかし、都会で生まれ育った孫たちには、まだ、危険を伴うワイルドな地域は避けざるを得ない。結局、大自然の中の魅力については、DNAではなく、認識と体験でもって次の世代に継承していく他はない。
 あと半年余りで古来より希と言われた年齢となる。しかし現在の平均年齢からすれば、今では1つの通過点にしか過ぎない。今年になって自死したある保守思想家は、人は所詮1人で生まれ1人で死んでいくものとよく言っていたが、それは正しくない。この時代に生まれたことに感謝したい。

珊瑚礁に突き出たジャングル内のミニホテルにて

弁護士:奧村 一彦
Okumura Kazuhiko
▼沖縄に想いを寄せて
 昨年、事務所の同僚らと沖縄の南はキヤン岬から北はヘド岬まで車で移動旅行をしました。とはいってもわずか3泊です。しかし盛りだくさんの経験をしました。米軍の攻撃のあったガマに入り、糸満の摩文仁の丘にいき慰霊碑を見、南部戦跡をめぐり、辺野古では海上から埋立の抗議を行い、高江でヘリ基地建設の実態学習、高江で泊まり空いっぱいの星に感動。ヘド岬まで国道を通り、雄大な海と空とヤンバルクイナを見ました。今度は西海岸を下がり、名護、宜野湾、普天間基地、嘉手納基地、那覇で不屈館見学。見なければならないところは全部見たという感慨です。
 仕事も新しい分野のものが来たり、これまでのものでも相当知識や法的分析が進んでいるものもあり、いつまでたっても学習を怠らないことが大事です。先日は先物取引研究会でビットコイン事件の講演があり、仮想通貨=暗号通貨という番号だけで存在するなんとも不思議な世界を垣間見ました。世の中変われば変わるものですが、これが新手の詐欺やリスクの高い投機マネーとして世界中をかき回しているのでは困ります。しっかりと地についた生活をしたいものです。
 健康に留意して仕事に励みます。

「見るべきほどのことは見つ」
「京都第一」2018年夏号