京都第一

その保険会社からの提示額は適正ですか?

[事件報告]

その保険会社からの提示額は適正ですか?

赤信号で停車中に後ろから車に追突され、むちうちになってしまったAさん。治療が終了し、後遺障害14級の認定を受け、加害者加入の保険会社から賠償額の提示がなされた段階で事務所に来られました。

当初、保険会社が提示してきた金額は、後遺障害が残る期間を2年とすることを前提にして、これまでに支払った治療費などの他に約200万円を支払うというものでした。この提示を検討させていただき、後遺障害が残るとされる期間が短すぎるという点と、慰謝料の提示額が裁判等で出されている基準よりも低いという点を指摘し、これらの点を中心にして保険会社と交渉することでご依頼をお受けしました。

保険会社との交渉の中で、後遺障害が残る期間を2年から3年に引き上げ、また、慰謝料も裁判等での基準をもとに算出するよう求め、最終的には提示額を約300万円まで引き上げることができました。後遺障害の残る期間については、それでも不十分であり、裁判も検討したのですが、早期に解決したいとのAさんのご意向もあり、示談にすることとなりました。ご依頼をお受けしてから2か月半程度での解決となりました。

なお、Aさんはご自身の自動車保険の弁護士費用特約を利用されたので、Aさん自身の費用負担はなく、今回の件を解決することができました。

「京都第一」2012年新春号