20名の所属弁護士の近況をお届けします
無視をするにもほどがある
向日市の巨大アリーナ建設問題は、たった一度の住民説明会を開いただけで、事業内容を民間業者に丸投げする契約を京都府が締結しました。「向日市民にとっても誇れる施設にする」と繰り返していましたが、そうであれば、どうして詳しく説明し、十分に意見を聞く機会を作れないのでしょう。それをチェックすべき議会は、いったい何をしているのでしょう。地域住民を無視をするにもほどがあります。事実を知らせないにもほどがあります。そんな世の中には、金権政治の蔓延・学術会議の法人化・原子力発電所への回帰・軍事予算の膨張など、課題に満ち満ちています。このままで良いはずがありません。自身、もう少し、ゆっくりしたいのですが。なりません。

インターネット将棋
一昨年から将棋の勉強(詰め将棋)を再開し、そろそろ、実戦に挑みたいと思い、携帯電話で将棋対戦アプリをダウンロードしました。私が学生の頃は、インターネットで将棋を対戦するためには、パソコンの購入、インターネット契約等が必要で、学生がインターネット将棋をするにはハードルが高かったです。今は、携帯電話で対戦ができます。しかも、1日3局まで無料。コンピュータが対戦相手をマッチングしてくれるので、手合い違いの相手と当たることもほとんど無く楽しめます。インターネットにより、便利になった側面がありますが、一方で、個人情報・通信の秘密の保護の問題があります。今後も法律問題についても、広げていけるようにがんばろうと思います。

ぽっこりお腹が改善しました!
前回の弁護士の近況において、お腹がぽっこりと膨らんで困っていること、食事内容の改善が必要であるとの記事を寄せましたが、ぽっこりお腹が多少改善しました。
取組みの内容ですが、いわゆるレコーディング・ダイエットというものです。スマホに、バーコードを読み取ればその食品のカロリーやタンパク質等を記録してくれるアプリをダウンロードしました。目標とする体重を設定することで、1日あたりに摂取するべきカロリーの目安や、不足している栄養素がわかります。摂取カロリーが可視化されると、自ずと食指の動きに自制が入ります。この生活を3か月ほど続けることでダイエットに成功した次第です。気軽に始められるので、オススメです。

走る車
「トヨタは売れる車を作り、日産は走る車を作る」という名言がありますが、走る日産車を5台乗り継いできました。
四駆の二代目テラノ3.3Lは、1日1mの豪雪の中、妙高の山道を駆け上ったオールラウンダーでしたし、初代ティアナ350GTのマニュアルモードは、福井・岐阜県境の油坂で感涙ものの反応性を発揮しました。初代新型スカイライン350GTは、時速0→100kmが4.9秒という速さでしたが、現在は304psのGTとスカイライン史上最強の405psの400Rが日産の唯一のセダン車として販売されています。今回、家族ニーズの変化などに伴い初の国外メーカー車に乗り換えましたが、長年、家族の沢山の思い出を乗せて走ってくれた日産車に感謝です。

第三者介入
2022年4月からパワーハラスメント防止措置が全事業主に義務化されました。私が所属する京都弁護士会でも、ハラスメント防止のため、第三者介入についての会内研修を実施しました。第三者介入とは、ハラスメントの現場に居合わせた第三者がそれをはばむ行動をすることを指します。最近、芸能界やマスコミでのハラスメントが問題になっていますが、現場を目撃しながらも、どうしたらよいのか分からず悩む「第三者」も少なからずおられると思います。京都弁護士会は、毎年、憲法と人権に関する市民向けの企画を実施していますが、今年度は第三者介入をテーマにする予定です。私も実行委員のひとりとして準備を進めておりますので、皆様にもぜひご参加いただければと思います。

海に癒やされて
15歳まで島(対馬)で育ったせいか、今でも海を見るだけで癒やされます。実家の部屋のベランダのすぐ目の前には海と山が広がり、小学生から中学生まで波の音を聞きながら眠っていました。
昨年11月に母を病気で亡くした時は、母の郷里の房総半島の海を半日眺めて過ごしました。昨年3月には、八重山諸島を巡り、初めて行った与那国島から目をこらしてみましたが、残念ながら母が出生した台湾を見ることはできませんでした。父の京都への転居で空き家となってしまった対馬の実家を処分することが決まりました。相続不動産の処置にお困りの方も多いと思いますが、育った家が無くなるのは寂しいものです。この春、懐かしい家と海にさよならをしてこようと思っています。

弁護士歴50年の節目に
トランプ大統領によって、世界がかき乱されています。我が国は、貿易や防衛がアメリカ頼みとなっていることから、悪影響がどこまで出てくるか見通すことができません。改めて、国として自立できる道を追求すべきでしょう。昨年の解散総選挙の結果、与党単独では可決を強行できなくなり、私たちは、確かに新しい国会の状況を見ています。与党は課題毎に、異なる野党と協議していますが、根本の問題として、軍事費を削って、福祉、教育に回すとの議論はなされていません。但し、企業献金の禁止という課題については、野党の多くも一致しており、30年前の「政治改革」の積み残しを、今回実現できるかもしれない状況となっています。私自身は、弁護士歴50年となりましたが、なお頑張ります。

大飯原発訴訟の勝利判決を得るために、頑張りたい
仕事では、遺言の依頼、成年後見などを担当していると自分の今後の人生について考えることが多い日々です。また、このところ、不動産相続登記の義務化に伴い、関連する法律相談も多くなっているようです。他方、世界では、ウクライナ戦争が終結せず、イスラエルのガザ侵攻も止まらず、更に国際的な緊張感は高められています。国には、戦争を回避する外交努力と国際関係をつくる努力を望みます。また、世界も日本も大規模自然災害が頻発。他方で、原発事故は、人災。自然災害と異なり、私たちは止めることができます。この秋には、私も弁護団の一員である「大飯原発差止め訴訟」が結審を迎えます。是非、差止めを認める判決を出してもらうべく頑張りたいと思います。

PTAと宿題の話
3月末に4年間務めた小学校のPTA会長を退任しました。こういう役職は負担もあるのですが、やりがいもいろいろとありました。例えば昨年は泣きながら宿題をしている子が複数いることをきっかけに保護者アンケートを実施しました。その結果、子どもの学力、習い事、親の生活状況によって、宿題が負担になっている子がいることがわかりました。アンケート結果を学校に伝え、子どもに負担のない宿題のあり方について検討をお願いしました。報道やSNSでは何かと批判されがちなPTAですが、活動内容次第では、子どもの権利を守ったり、子どもと保護者の声を学校に伝えたりする重要な役割を担うことができると思っています。

「学校」という場への小さな違和感
小1の壁を乗り越え、2年生になった娘。最近、気になることがあります。翌日の持ち物の準備をしている時に、「先生コレで良いって言ってた?」「みんなこんな感じの持ってくる?」と聞いてくるのです。学校からのお便りを見ながら、「種類に指定はない」「みんなと違っても良いやん」「使わなかったら持って帰ってきて」と諭しますが、納得しません。「不安なら自分できちんと聞いて帰ってきて」と言っても、この繰り返しです。これは我が子の特性なのか、学校がそういう場所になってしまっているのか。最低限のルールを守ることは当然ですが、学校は、皆それぞれが尊重されていると感じられ、友達と楽しく学びながら、のびのび過ごせる場であって欲しいです。

母を偲び、これからを想う
母が89歳で他界しました。父と妹は私が子どもの頃に他界していたので、長い間、母と2人暮らしでした。教職員だった母は、厳格な一面もありましたが、基本、私が「こうしたい」「ああしたい」ということを「だめ」と抑えつけることなく接してくれました。弁護士となり、憲法問題と向き合う中、人権、自由ということを深く考えるようになりました。私の自己決定を尊重してくれた母は、まさに人権思想を実践してくれていたのだと思います。野球の大谷選手や将棋の藤井棋士を見ていると、自分で考え、選択し、自己実現をされていると感じます。私も、妻、子ども達を始め、周りの方の自己決定をできるだけ尊重し、その人の人生が花開くのを応援したいと思います。

訪問介護報酬の削減は許せません
成年後見人となって、認知症などで支援の必要な方のための仕事をすることが増えています。成年後見の仕事では、ご本人を支える福祉職の方との連携が不可欠です。とりわけ在宅の方については、訪問看護やヘルパーの皆さんの尽力があってこそ、ご本人のよりよい生活が成り立っています。本当に頭が下がる思いです。
この間の介護報酬改定で、訪問介護の報酬が削減されています。介護報酬の削減は、もとより厳しい福祉職の方々の労働条件をさらに厳しくする上、訪問介護事業が成り立たない事態も引き起こしています。
「住み慣れた家で安らかに過ごしたい」、高齢者のあたり前の願いを実現するため、成年後見の仕事とともに、制度改善にも尽力したいと思います。

PTAもしています
上の子が中学生になりました。ピカピカのランドセルで入学式に出席したのがついこの間のよう。時が経つのは早いですね。私自身、小学校ではPTA役員を務めるなど普段の業務とは違った方々と様々な取り組みをする機会に恵まれました。こうした経験を業務にも活かせたらと思っています。双子の方はまだ4年生なので、折り返し地点に来たばかりですけどね。
業務ではおかげさまで相変わらず忙しいながらも充実した日々を過ごしており、特に労災関係や相続関係が増えております。そのほか高齢者・障害者の問題、労働、交通事故、アスベスト問題など多様なご相談・ご依頼を頂けることに喜びながら、一つ一つ誠実に取り組んでいきます。

家事は適材適所で
夫が急に思い立ったようにプリンを夜中に作り始めた。普段お菓子作りなどしない人だ。「プリンなんて難しそうだし、急に美味しくできないだろうにたくさん作って。」と思っていた。翌日、作ったプリンを食べてみた。・・なんと美味しい!どこぞのお店より美味しいかも。
私は料理が苦手です。レシピを見ないとうまくできません。レシピから外れてしまうと、もう美味しい料理に戻ってくることはありません。
一方夫は、レシピを見ないで適当に味付けをし、うまく仕上げます。なんだか料理が上手です。これが才能の差かと少し嫉妬します。しかし、家事は適材適所。得意な方がやればよい!今後の料理担当は夫にお願いすることを心に決めました。

別れと出会い
2016年の冬に購入したノートPC(Mac)を仕事用にずっと使っていましたが、2月にとうとう寿命を迎えました。一般的にノートPCの耐用年数は4~5年と言われている中で、その倍ほどの8年以上にわたってフル稼働してくれた愛機との別れを惜しみつつ後継機を導入したところ、先代との処理速度や附属カメラの画質の違い等に天と地ほどの差があり、もっと早く変えればよかったと思いました。
話は変わり、趣味のマラソンから少し足が遠のいていたところ、今冬、約1年ぶりにハーフマラソン(亀岡)・フルマラソン(愛媛)の大会に出場しました。フルマラソンは病み上がりだったこともあり完走するのがやっとでしたが、私自身が長く稼働するために今後も走り続けたいと思います。

腰痛にはストレッチ体操を
座り仕事が多く、長年、腰痛に悩まされてきました。先日、腰痛の原因の一部が股関節の固さにある場合がある、という話を目にし、試しに左右の股関節のストレッチ体操をしてみたところ、確かに可動域が全く違う! 左側にいつも力を入れすぎで関節も硬くなっているようでした。それから左の股関節のストレッチ体操を励行すると体の左右のバランスが崩れていたのが改善したようで、腰痛が半減しました。座り仕事は相変わらずで腰痛自体はなくならないのですがびっくりしました。
2024年12月に『実践 労働法実務5 残業代の法律実務』(旬報社)という本を出版しました。実務寄りの本ですが、最先端の議論をまとめたので、興味のある方はお手に取ってみてください。

全力で走る
弁護士になってからずっと健康でしたが、ここ数年は冬になると風邪、インフルエンザ、コロナに感染してやむをえずお休みを頂くことが増えてきました。年齢に抗い体力をつけるべくランニングをしています。昨年は事務所の仲間と共に亀岡ハーフマラソン大会に初出場して完走し、タイム2時間をきることが出来ました。仲間と共に全力を尽くして走りきり完走出来たことが何よりも嬉しかったです。
仕事の方では、交通事故、相続・遺産分割、離婚事件のご紹介を受けることがかなり増えてきました。薬害C型肝炎・B型肝炎等の社会的な事件にも継続して取り組んでいます。
依頼者や相談者の方々の力になれるよう、今年の夏も全力で仕事に邁進していきたいと思います。

継続は力になるけど難しい
事務所に入ってから、週1回1時間程度、早朝(時には夕方)にキャッチボールを行っています。最初はボールの投げ方も取り方も上手にできませんでしたが、最近は、少しは上手くなったかな?と思うようになってきました。適度な運動が生活習慣病の予防・改善や精神的なストレスの発散に繋がることは常々いわれてもいますので、できるだけ継続していきたいと思っています。一方、ジョギングもしていたのですが、こちらは継続させることができていません。今年は、キャッチボールだけでなく、他に体を動かせることを探していきたいと思います。

気分転換で、持続可能な弁護士を目指す
常に数十件の案件をかかえており、ストレスもそれなりにあります。そこで、時間単位でできる気分転換が、67歳になったベテラン弁護士(私のことです)が、長く働き続けるためには、重要な役割を果たします。私は、週2、3回の映画鑑賞、日帰り温泉や銭湯、まちなみ散策を兼ねた1日1万歩歩きを日常の趣味・健康法にしています。映画なら京都シネマ、アップリンク京都や出町座。日帰り温泉では壬生はなの湯、有栖川天山の湯。足を延ばすとしたら洛西万葉の湯、松井山手水春、雄琴あがりゃんせ。銭湯なら船岡温泉、衣笠温泉、五香湯がお勧めです。細街路を歩けば、思わぬ図子(突き抜けられる路地)や建物に出くわします。コロナ以降海外には行けていませんが、日常生活での趣味と健康法で、持続可能な弁護士を目指すことにしています。

新人入所のごあいさつ
理不尽に直面した人に寄り添うことができる弁護士を目指して
初めまして。鎌田紗和子と申します。
私が弁護士という仕事を初めて意識したのは、小学生の頃、テレビのニュースで大阪泉南アスベスト国家賠償請求訴訟の原告団の方々と共に、裁判所へ向かう弁護団の姿を目にしたことでした。
近年のNHK の連続テレビ小説「虎に翼」では、法曹界への女性進出のために社会の仕組みに立ち向かった女性たちの姿が描かれており、私が法曹の世界の入口に立つことができたのは、ひとえに社会を変えてきた先人たちや、支えてくれた家族友人のおかげで、努力することを許された環境にあったからだということを改めて感じました。
しかし、今なお多くの人が、不完全な社会の仕組みの中で理不尽な問題に直面していることと思います。私が京都第一法律事務所への入所を決めたのは、そのような人たちに寄り添う事務所であると感じたためです。
これから、依頼者の方一人一人に真剣に寄り添うことができるよう、全力を尽くす所存です。
最近は、SNS 等で心無い言葉を眼にする機会も増えたようにも思えます。真剣な悩みを抱えているのに、これくらいは我慢しなさいといった言葉を投げかけられることもあるかもしれません。何かお悩みがある方は、お話を聞かせてください。
