「市民ミュージカル」動き出す!
実行委員会が動き出しています
今、京都では来年の3月14日(土)、15日(日)の憲法ミュージカル『時間旅行はいかが?』の実施にむけた「2009市民ミュージカル@京都実行委員会」が動き始めていて、私も含めた自由法曹団京都支部の弁護士も実行委員会に多数参加しています。
このミュージカルは、幅広い市民の方々に平和憲法のことや基本的人権のことを考えてもらおうと企画しているものなのですが、下記の経過で時代劇をやることになりました。憲法とミュージカルと時代劇の融合。直近では俳優の加藤剛さんが呼びかけ人になっていただけることが決まり、何だかすごいことになっています。
経過
もともと、自由法曹団京都支部の弁護士の中では、若い世代からお年寄りまで楽しんで参加できる憲法企画をやりたい、という気持ちがありました。そこで、 2006年の秋に、精神科医の香山リカさんをお招きして「香山リカ いまどきの『常識』~憲法・格差・愛国心~」副題:「なんとなく考えているあなたへ」というタイトルの企画を行いました。この企画では香山さんのお話に加えて様々な立場の人々が憲法9条護憲派、改憲派に分かれて模擬討論を行い、会場の皆さんにどちらが優勢だったか投票して決めてもらう、という一風変わった催しを行い、好評をいただきました。
その後、さらに広い市民の方々と共同して憲法のことを考える企画をやろうという理念の下、約1年にわたって、時には迷走しつつ、議論を繰り返してきました。そんな中、2006年秋の山梨県で、2007年の5月には東京の多摩地区で、市民が中心となった憲法ミュージカルが行われ、数千人規模で企画が成功したという情報が入ってきました。この、憲法の問題をミュージカルで深めようという企画の形式は、単に憲法問題に興味がある人だけではなく、純粋にミュージカルに興味がある人が俳優として多数参加し、会場にはその家族がさらに多数参加することで多数の方々と一緒に憲法の問題に対する考えを深めることができる、という点が大きな特徴です。だんだん、京都でも憲法ミュージカルをやろう、という話になってきました。
その後、昨年の秋頃から実行委員会の準備会を立ち上げ、今年の1月からは正式に実行委員会が発足しました。現在、色々な個人の方々、京都勤労者演劇協会(京都労演)、京都音楽センター、京都うたごえ協議会、京都民医連内の平和サークルの方々、様々な労働組合の方々、弁護士など正に十人十色の構成で、月一回ペースで会議を行っています。
企画概要
肝心の企画の概要ですが、東映労組(全京労)の高垣博也さん(映画村で時代劇の脚本などを書いておられる方です!)が、現代の若者やサラリーマンが(当然)日本国憲法の無かった戦国時代や日本国憲法が廃止されてしまった未来にタイムスリップして、大変な思いをして、現代に戻ってくるという内容の脚本を書いて下さいました。すでに脚本は7割方完成し、今後、さらに参加者の討論で内容を練り上げていくことになっています。
音楽、振り付けについては、京龍館(京都市上京区烏丸今出川一筋下ル西入ル)の主催者であるピーター・ゴライトリーさんという陽気なアメリカ人が担当されています。すでに、音楽や歌も一部できあがっているようです。
これからについて
実行委員会では、今年の夏に行われる出演者のオーディションを控え、組織作り、工法等を手探りで行っています。私のような門外漢には分からないことばかりですが、京都勤労者演劇協会(京都労演)、京都音楽センター、京都うたごえ協議会など、芸術畑のみなさんの力強い働きで実行委員会は着実に前に進んでいます。
最近、俳優の加藤剛さんが、企画の趣旨に賛同してくださり、呼びかけ人になっていただくことを快諾していただきました。実行委員一同、おどろき、喜んでいるところです。今後も、各分野でご活躍されている方々にお願いをして、呼びかけ人を募っていきたいと思っています。
しかし、この企画、まだまだ支えてくれる方をどんどん増やしていかないと、とても成功するものではありません。実行委員会に参加していただける方、俳優として参加を希望しておられる方(オーディションはありますが落選は無い予定です)、賛同人(一口1000円で企画に賛同してくれる方を募っています。パンフレットやチラシにお名前を記載いたします)など様々な形で企画に協力していただける方を大募集しております。気になる方は当事務所までご連絡下さい。実行委員会におつなぎいたします。