活動紹介

建設アスベスト訴訟に新たな仲間が加わる!~東北地方の初提訴で全国8か所の闘いに~

全国各地で取り組まれている建設アスベスト訴訟に、8月26日、新たな仲間が加わりました。8月26日、東北地方の被害者やそのご遺族計10名が仙台地方裁判所に国と建材メーカー12社を相手取り、建設アスベスト被害の救済を求めて訴訟を提起したのです。

建設アスベスト訴訟は、これまで東京、神奈川、京都、大阪、九州、北海道、さいたまで取り組まれてきましたが、これで8地域目ということになります。被害者単位で900人、原告総数では1100人以上にも上る闘いとなり、被害の深刻さと、それに見向きもしない国・建材メーカーの非道さがますます明らかになっています。

アスベストの危険性は古くから明らかであったのに、危険性を隠して建材を大量に製造・販売して利益を上げてきた企業と、危険性を知りながら何ら規制せず被害を大きく拡大させた国とを相手取って、建設現場で働いてきた大工や内装工、左官などの建設作業者が国と建材メーカーに対する訴訟を初めて提起したのは2008年のこと。それから12年が経ち、ついて年内には最高裁判所の判断が示されようという段階までたどり着きました。このようなタイミングで新たな仲間が新たな裁判所で訴訟を提起したということは、非常に大きな意義を持ちます。われわれとしても大いに励まされています。

しかし、これまでに非常に多くの方が解決を見ることなく亡くなられてしまいました。文字通りいのちをかけた闘いなのです。そういった方々の思いに何としても応えなくてはなりません。1日でも早い全面解決を目指し、新たな仲間とともに私たちもがんばりたいと思います。

建設現場で働き、肺がんや中皮腫などになられている方やそのご家族の方、建設アスベスト訴訟に10年以上取り組んでいる私たちにどうぞご相談ください。全力でサポートさせていただきます。