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「相続放棄」は簡単??

「相続放棄」は簡単??

最近、相続放棄のご相談ご依頼を受けることが増えています。

被相続人(故人)が多額の借金を抱えてお亡くなりになった場合に、相続放棄を選択する場合が多いと思います。

色んな士業の方が相続放棄の手続きを取り扱われていてHP等も充実していることもあり、相続放棄は簡単であると思われているようです。

たしかに、お亡くなりになられてから3ヶ月以内であれば、戸籍謄本を集めて家庭裁判所に申立てをすることで相続放棄は認められます。

ただ、実際に相続放棄をするにあたっては、ケース毎に色んな問題や疑問点等がでてきますのでこれにきちんと対応することが必要です。例えば、よくあるご質問は、相続放棄をしても被相続人の未支給年金を受け取ってもよいか、家を片付けてもよいか、未払いの治療費を支払ってもよいか等といったご質問です。

また、被相続人(故人)が借金を抱えてお亡くなりになった後も債権者から督促はくるので、相続放棄をした後に債権者への通知や対応も必要となります。債権者が1人2人であればそれほど手間はかかりませんが、10人20人となるとかなり大変です。

単に相続放棄手続きをするだけでなく、全体的にきちんと対応するとなるとそれほど簡単だとも思えません。

相続放棄手続きを士業に依頼される際はどこまで対応して貰えるのかをきちんと確認する必要があると思います。

なお、被相続人(故人)がお亡くなりになってから3ヶ月が過ぎた場合も、一定の場合は相続放棄が認められることもありますので、諦めずに一度ご相談下さい。