京都第一

入所のごあいさつ:弁護士 高木 野衣

入所のごあいさつ:弁護士 高木 野衣 Takagi Noe

高木 野衣 弁護士四季折々の風情を楽しみながら大学院の2年間を過ごした京都で、弁護士として働けることを嬉しく思います。問題を抱えて悩み、辛い思いをしている人の力になれたらと弁護士を目指しました。事務所を訪ねていらした方々に笑顔でお帰り頂けるよう、日々研鑽を積み、お一人お一人と真摯に向き合い、全力を尽くしたいと考えております。

昨年6月、沖縄戦終結の日に米軍基地を回りましたが、耳をつんざくような戦闘機の轟音に、地元の方々は「今を戦後と思ったことはない」と仰っていました。そんな平和を求める声を無視し、安倍政権は日本各地にある米軍基地の存在を容認してオスプレイを追加配備し、憲法改悪で戦争できる日本を作ろうとしています。昨年7月には、警戒区域指定を解除されたばかりの福島県双葉郡富岡町(福島第一原発10キロ圏内)を訪れましたが、誰もいない空っぽの町を5μv/hもの放射線(京都は0.05μSv/h)と汚染土の詰められた黒いゴミ袋の山が占拠していました。帰りたいけど帰れない、故郷を失った方々の悲しくて悔しい気持ちを無視して安倍政権は原発再稼働を容認し、原発輸出を推進しています。国民の声に耳を傾けず、人権を軽視する今の日本の政治に危機感を覚えます。

この50年、市民の方々の良きパートナーであり続けると共に、人権擁護活動の中心として憲法と平和、人権を大切にしてきた京都第一法律事務所の弁護士として、憲法と人権を守る活動にも精力的に取り組みたいと考えております。どうぞ末永くよろしくお願いいたします。

「京都第一」2014年新春号